インタビュアー 嶋大輔(タレント)
長谷川 実はそうなんです。前職では作業着を着てヘルメットを被り、図面を片手に工場へ通う毎日でした。配属先の広島エリアでは、多くの中小企業の社長様にかわいがっていただき、公私ともに大変お世話になりまして。その頃の経験がなければ、今のこの事業は生まれていなかったと思います。
嶋 現場の痛みや苦労を間近で見てこられたんですね。多くの中小企業経営者と接する中で、何か感じるものがあったのでしょうか。
長谷川 現場の経営者のみなさんは、高い技術力を持ち、従業員への配慮も欠かさない温かい方ばかりです。しかし、事務所に戻ると状況は一変します。連絡は電話やFAXが中心で、書類も手書きのものが多いんです。昼間は現場で汗を流し、夜遅くまで事務作業に追われている姿を何度も目にしました。
嶋 確かに、社長ご自身が現場にも出られ、事務作業に忙殺されているケースをよく耳にしますよね。
長谷川 当時から「仕事には成功したけれど家族との時間がない」という矛盾を改善したいと感じていました。その手段を模索する中で出会ったのが、ちょうど普及し始めた生成AIでした。AIを使えば、忙しい社長のみなさんにも時間の余裕が生まれるのではないかと直感し、独学で猛勉強を始めたのがスタートです。

長谷川 お恥ずかしい話ですが、共同創業するはずのパートナーとトラブルになり、結果的に一人で事業を立ち上げることになりまして。当時は、本当に途方に暮れました。自分の人生を他人に預けすぎた点は反省点です。すべては自己責任だということを学び、「やるしかない」と腹をくくったことで起業家としての人生が始まりました。その経験があったからこそ、お客様と向き合う際も、逃げずに最後までやり抜く覚悟が決まったように思います。