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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

研修施設で職人を育成
目指すは東京No.1内装業

 

未経験からの挑戦が研修施設誕生の原点

 
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村田 湯村社長ご自身は、もともと建設業界でお仕事なさっておられたんですか?
 
湯村 いえ、実は、建設業界とはまったく関係のない異業種で働いていたんです。転機になったのは、知人の会社から人手不足なので人材を派遣してほしいと頼まれたことでした。右も左もわからないまま派遣したところ、業界特有のルールを知らずに失礼にあたることをしてしまったんですよ。安全帯の付け方も知らない従業員を現場に送り出してしまい、「そんな状態の人間を現場によこすな」と強く怒られてしまいまして。もちろん私の責任ですし、新人だったらなおさら、現場で怒鳴られるのは恐怖でしかありませんからね。あのときは、従業員にも本当に悪いことをしたと心の底から反省しました。
 
村田 確かに、業界特有のルールなどは未経験では知る由もないですし、丁寧に教えてもらえるような環境もないでしょうからね。
 
湯村 ええ。だからこそ、未経験でも安心して学べる環境を整えたいと考えるようになりました。建設業界には、電気工事やガス設備など、研修施設を持ちながら成長している会社も多くあります。「研修があるからこそ人が育つ」という事例を見て、内装業にも同じ仕組みをつくれないだろうかと考えたんです。当初は「そんな研修はムダだ」とか「意味がない」「お金がかかるだけだ」と、周囲の人から散々言われました。確かに研修施設の運営にはコストも手間もかかります。しかし私は目先の利益よりも、人材を育てることで建設業界に貢献したいという気持ちが強かったんです。
 
村田 それは素晴らしい志ですね! 実際に成果は出ているんでしょうか?
 
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湯村 ええ。一番初めに研修に入った5人の従業員は、誰一人欠員することなく3年間順調に業務を行ってくれています。彼らも私と同じく、まったくの異業種からのスタートでしたから、私にとっては一緒に頑張った戦友のような存在なんです。最近では、さらに若い従業員も増えて、7人体制になりました。
 
村田 一人も辞めることなく、しかも若い従業員さんも加わるとはすごいですね。人手不足が問題になっている建築業界では、珍しいのではないでしょうか。
 
湯村 おっしゃる通りです。弊社を選んで入社してくれた彼らには本当に感謝しています。未経験からでもやってみたいという気持ちを後押しできる環境をつくれたことは、私にとって非常に大きな成果だと思いますね。