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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

諦めない獣医師の使命!
動物の命を救う最後の砦

 

国際基準をクリアした猫にやさしい病院

 
「キャット・フレンドリー・クリニック」のゴールドレベルに認定
国際基準をクリアし高い専門知識と設備を兼ね備えている
タージン 獣医師さんにも得手不得手があるでしょう。私も犬を飼っています。小松院長のお話をうかがうとセカンドオピニオンの大切さが身に染みますよ。ところでワンちゃんとネコちゃんで入口を分けている動物病院も珍しいですよね。
 
小松 そうですね。入口だけではなく、待合室・診察室・入院室・ホテルもワンちゃんとネコちゃんで別々にしているんです。犬も猫も互いの鳴き声やにおいにとても敏感なんです。ですから、そのストレスを少しでも減らし、ワンちゃんファースト、ネコちゃんファーストを貫くために、当院は店舗二つ分の広い院内を効果的に使っています。
 
タージン まさに、ワンちゃんやネコちゃんの気持ちに配慮した見事な動物病院です。そして、こちらは「キャット・フレンドリー・クリニック」に認定されたことがあるとうかがっています。どのような資格なのでしょう?
 
小松 これは、イギリスの国際猫医学会が提唱する「猫にやさしい獣医学を提供するガイドライン」をクリアした病院の証なんです。高い専門知識と設備を兼ね備えた国際基準の動物病院に与えられるもので、当院は最上級のゴールドに認定されたんです。
 
タージン 猫の飼い主さんにとっては安心してかかりつけ医にできる判断材料になりますね。では、さらに小松院長が診療に挑むポリシーをお聞かせください。
 
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小松 私の理念は飼い主さんにとって、“困ったときに頼れる総合的な動物病院”であることです。そのためには、動物のことなら何でも理解できなければなりません。これは本当に難しいことで、現実にはどうしても苦手な分野もあります。ですから、私は診察して自分の手に負えないと判断したときは、決して飼い主さんに嘘をつかず、正直にお伝えし、二次動物病院をご紹介するなど、スピーディで的確な対応を心がけています。
 
タージン 人間と違って犬や猫は「ここが痛い。具合が悪い」と言葉で説明してくれません。それだけわかりにくい診療は、とてつもないプレッシャーがかかるでしょうね。
 
小松 確かにおっしゃるとおりです。でも、だからこそ助けられたときは喜びが湧き上がります。実は先日も、高齢で動くことも食事も排泄もできなくなった子を診察しました。その時点では飼い主さんも諦めていたんです。