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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

独居高齢者に移動手段を 地域密着の介護タクシー
介護タクシー愛ランド7 代表 山本正廣

 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 東京の杉並区にある、介護タクシー愛ランド7さん。山本代表はどのようにして、今のお仕事と出合ったのでしょう。
 
山本 私は以前、輸入車販売や広告代理店、海鮮料理店など、畑違いの仕事をいくつか経験しました。東日本大震災の直後からは、宮城県内で炊き出しや物資運搬のボランティアを4年半続けましてね。その間、被災地のお年寄りを自分の車で送迎した経験から、「本格的にやってみたい」と思うようになり、還暦を機に介護資格や普通二種免許を取得し、車いす対応のミニバンも用意して、介護タクシー業に挑戦することにしたんです。
 
宍戸 独立開業も増えている業界だと聞きます。愛ランド7さんの特色を知りたいです。
 
山本 地域密着で利用者の方に合わせた柔軟なサービスを提供するため、あえて介護タクシー事業者のグループや協会には加入せず、ドライバー1人・車1台の身軽な体制でやらせてもらっているんです。これにより、目的地まで往復のご依頼も喜んでお引き受けします。業者によっては、往路で乗ってきたタクシーが次の配車依頼に回され、お客様は帰りの交通手段をあらためて確保しなければならない場合も少なくないんですよ。
 
宍戸 できれば同じドライバーさんに往復で頼みたいでしょうから、それは助かりますね。ほかにはどんな強みがありますか?
 
山本 介護タクシーのドライバーは介護資格が必須なので、その点でも安心してご利用いただけるのではないかと思います。私は身長180cmで体格にも恵まれていますから、車いすでの乗り降りもスムーズです。介護業界は女性の方が多いので、男性の利用者様のサポートでもお役に立ちたいですね。また、飲食店を営んでいた経験があるので、どんな方とも話を合わせるのが得意なんですよ。
 
宍戸 それはとても安心感があります。今後に向けた抱負をお聞きしたいです。
 
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山本 はい。独居の高齢者もグループホームやデイサービスの利用者と同じように身近なお友だちと楽しく過ごせるよう、介護タクシーを気軽にご利用いただけるようにしたいです。そのために、介護サービスに対する視点が近いドライバーや地域包括支援センターの方たちと連携していきたいです。独居の方同士で四季折々の自然を見に出かける時など、コミュニティの道具として気軽に使ってもらえたら嬉しいですね。日本の介護需要は今後も高止まりが予想されているので、その中で自分にできる可能性を追求していきます。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
利用者の方と楽しくお話をしながら、仕事をこなすこと。利用者の方にとっては、最後に乗るのが私の車かもしれません。だからこそ、タクシーの中から見える景色やお話を楽しんでいただきたいと思います。
(山本正廣)
 

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