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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

車本来の輝きを引き出す 匠のコーティング技術
28ICHIBAN (ツヤイチバン) 代表 佐竹誠

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 大阪市のカーコーティング専門店28ICHIBAN(ツヤイチバン)さん。こちらでは1台ずつ丁寧に対応する、ワンマンワンカー方式を貫かれているそうですね。
 
佐竹 はい。一人のスタッフが、集中して1台に向き合うスタイルを貫くことが、私が独立した理由でもあります。もともと長く働いていたガソリンスタンドでは、より多くのお客様の車に対応するため、作業の効率化が求められていました。そうなると、どうしてもその車の個性と向き合うのが難しくなってしまう。それでは本当の意味でお客様にご満足いただけない、という気持ちが常にあり、自分の納得のいくまで向き合いたいと考えたのが原点です。
 
畑山 なるほど。プロとしての誇りを感じるお言葉です。帝塚山という土地柄、ガレージに高級車を何台も並べているような、車好きな方がお客様に多そうです。
 
佐竹 まさにそのイメージの通りです。お客様の9割方がこの近隣にお住まいの方で、皆様、本当に車を大切にされています。
 
畑山 そうなるとやはり、作業の一つひとつ、気が抜けませんね。特に「ここが違う」という、佐竹代表のこだわりのポイントはどの工程になりますか?
 
佐竹 すべてはコーティング前の下地づくりからだと思っています。そのため当店では、まず高圧洗浄で泥やホコリを飛ばし、次に泡で汚れを浮かせて、もう一度高圧洗浄します。そうやって徹底的に汚れを落とすことで、洗車傷のリスクをなくすのです。そこから特殊なライトで塗装の状態を細かく確認し、時間をかけて研磨していく。この工程があるからこそ、コーティングが本来の性能を発揮できるんです。
 
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畑山 コーティング剤を塗る前の下地づくりが輝きを左右するわけですか。ほとんど新車のような状態に戻す、というイメージでしょうか。
 
佐竹 私たちが目指すのは納車された新車の状態ではなく、その車のポテンシャルを最大限に引き出した“本当の新車の肌”なんです。というのも、最近の新車は環境に配慮した水性塗料が主流になっており、納車されたままの状態では塗装本来のツヤが眠っていることがほとんど。ですから私たちの研磨は、その眠っている輝きを呼び覚ます作業、と言えるかもしれません。