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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

児童の社会性を育む
発達支援・放課後等デイ

 
 
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石黒 私も子育ては失敗の連続でしたから、親御さんの気持ちはよくわかります。つい「子育てはこうでなければいけない!」と必死になりすぎてしまう。でも、当時正解だと思って言った言葉について、「あのときママにこう言われて嫌だったんだよ」と、大きくなった娘に言われたこともあります(笑)。そのとき、初めて娘の気持ちに気付いて、一歩成長することができたんです。ですので、良い意味で子育てに正解はないんですよね。
 
今井 おっしゃる通りで、お子さんは私たちが思っているより物事を深く考えています。ですから、お子さんの力を信じ、自然と成長できる環境を私たちは整えるだけなんです。家庭では経験できない、社会の縮図のような環境での“実践的な経験”が、子どもたちの将来の糧になると考えています。
 
石黒 家のルールが外で通用するとは限りませんからね。社会のルールも教えてくださるわけだ。
 
今井 はい。愛情があるからこそ、あえて強く叱ることもあります。本当は嫌な役回りですけどね(笑)。それでも、将来子どもたちが大人になって苦労したり恥をかいたりしないように、責任をもって自立に導いていきます。

石黒  私も小さい頃、近所の人に本気で叱られた経験がたくさんあります(笑)。でも、学べたことが本当に多くて、今となっては感謝しかありませんね。近頃は叱ること自体“してはいけないこと”という風潮が強まっていると感じていて、間違いを正してくれる人も減ってきている気がします。
 
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今井 そうですよね。ただ、厳しいだけでは子どもたちも嫌になり、何事も続きません。まず子どもたちに、興味を持って楽しんでもらうことが大前提です。そうした信念はスタッフである保育士たちとしっかり連携して、バランスを取るよう心がけています。
 
石黒 楽しさと厳しさのバランス、2つそろってこそですよね。素晴らしいです。今後はどのような展望をお持ちですか?
 
今井 今後は活動の幅を広げるのではなく、今の活動を地道に続け親御さんたちに寄り添って、一つでも多くのご家庭の支えになっていきたいです!
 
石黒 お話をうかがい、今井さんの多様なご経歴と、親としての視点が施設の温かさの源なのだと深く納得しました。生活スキルの向上は本当に大切で、生きていくためには勉強よりも大切だと感じます。子どもたちの未来をもっと長期的に見つめ、社会をたくましく生きてほしいという切実な願いが込められているサービスだと感じましたよ。これからも、支援を必要とされている多くのご家庭の心強い支えであり続けてください。応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
過去の失敗が、今に生きていると感じることがあります。加えて、過去のどんな経験でも、振り返ると「おもしろかったな」「良かったな」と思えるんです。そのように、自分自身の人生を楽しむことが、仕事を楽しむことにつながるのだと思っています。
(今井保樹)
 

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