
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
山本 大手総合電機メーカー系列の工場で8年間働いた後、船大工として経験を積みました。それから住宅の新築・増築・リフォームを手がける大工に転身し、それと同時に山本工業を立ち上げて家具製作も始めました。
矢部 工場勤務から、今につながる船大工になられたのはなぜですか。
山本 もともと住宅メーカーや工務店の所属ではない、親方のもとで働く大工になりたかったんです。そこで出会ったのが船大工の仕事でした。その会社では造船の木工技術を活かした家具製作も行っていたので、そのノウハウも培うことができました。
矢部 ホームページには多様な製作事例が紹介されています。オーダーメイド家具は高価なイメージがありますが、とてもリーズナブルですね!
山本 価格を抑えられるのは、材料選び等で工夫をしているからです。住む方に合わせた家具製作をモットーにしていますので、賃貸の物件でも部屋にぴたりと収まる、“ちょうどいい家具”をつくれますし、木の色や素材、塗装などの仕上げ方法も予算に合わせてお選びいただけますよ。
矢部 既製品だとわずかにサイズが合わず、購入を諦めざるを得ないこともあります。収納場所に合わせて使い勝手のよい家具を手頃な値段でつくっていただけるのはありがたいです。
山本 ありがとうございます。思い出の詰まった家具のパーツの再利用や、お持ち込みいただいた素材で家具をつくることも可能です。私のこだわりはお客様のご要望にマッチしつつ、その想像を超える家具を仕上げること。例えば、テレビボードにコンセントやUSBポートを取り付けるなど、プラスアルファの使い心地を実現することを目指しています。

山本 そう感じていただけたら一番嬉しいです。私はとても恵まれていて、相談に乗ってくださる親方、支えてくれる家族がいる。そのおかげで、大工という楽しい仕事に没頭できることに感謝しています。
矢部 お話をうかがって、仕事のこだわりと、それを心底楽しまれていることが伝わってきました。これからも山本代表が手がける住宅や家具を心待ちにしているお客さんのために頑張ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
大工として住宅や家具づくりという自分の好きな仕事ができているから、楽しさしかありません。
(山本大悟)