B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鍼灸で探る症状の上流 身体の悩みの原因に挑む
楓心堂 鍼灸師 木本貴士

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー タージン(タレント)
タージン 本日は、大阪市中央区の鍼灸院・楓心堂の木本代表にお話をうかがいます。こちらではオーリングテストという方法で、不調の根本原因にアプローチされているとお聞きしました。どのようなものなのか教えていただけますか?
 
木本 オーリングテストは、指でつくった輪の筋力反射を利用するテストです。身体の反応を見ることで、その方に合う食べ物や、不調の原因がどこにあるのかを探っていきます。
 
タージン 指の反応でそんなことまでわかるとは驚きです! ということは、肩がこるから肩をもむ、といった対処とは、まったく違うアプローチになるわけですね?
 
木本 ええ。私のアプローチは、オーリングテストを通じて、「症状」と「原因」の“つながり”を明らかにし、根本的に改善できることが大きな特徴です。そして、東洋医学的な経絡の考え方と、西洋医学的な身体の見方、その両方を重ね合わせながら見ていくことを探求してきました。
 
タージン 東洋と西洋、両方の視点から原因を探っていくこと、それが木本代表が20年かけて確立された「木本式オーリング鍼灸メソッド」の神髄なのですね。
 
木本 メソッドの基本は、症状が出ている場所、つまり川でいえば“下流”だけを見るのではなく、なぜそこで問題が起きているのか、その原因である“上流”を整えることにあります。
 
タージン 上流部分、つまり根本原因になるところですか?
 
木本 はい、そうです。そして、その上流の多くは「内臓疲労」にあると考えています。この内臓にかかる負担を多角的にみて、根本原因へアプローチしていく。これが私のメソッドの核なんです。
 
glay-s1top.jpg
タージン なるほど。ほとんどの方が症状の出ている場所しか意識していないでしょうから、身近な症状の根本原因が内臓にあるというのは、多くの方が驚かれると思いますよ。このような木本代表ならではの独自の視点にたどり着かれたのは、やはりご自身の経験からでしょうか。
 
木本 実は、母が家庭で民間療法をしていたので、幼い頃から施術はとても身近なものでした。さらに、高校でバスケットボールをしていたときに急に体が動かなくなるという経験があり、鍼灸を含めた多くの施術を受けたことが、この世界を知る大きなきっかけになりました。