技術で勝負し腕で見返す
現場主義の若き溶接職人

村田 技術力や熱意、やる気、それに自分で考える力があるかどうかで成長スピードは人によって全然違いますね。言われたことだけをただこなすだけでは、なかなか技術が身につかない、難しい仕事なんですよ。
畑山 なるほど。どの世界でも同じですね。ボクシングもセンスや自主性が大事でしたし。職人も感覚や集中力が必要なんですね。
村田 ええ。溶接や製缶の作業はとても細かいうえに、計算するなど特に頭を使う仕事でして。加えて溶接中の工場内の温度は高くなりますし、鉄板も熱くなるので、体力的にきついときもあります(笑)。
畑山 そうなると、体力・集中力・技術力の全部がそろわないと務まらないんですね。村田代表のようにストイックに取り組む人だから続けられるんだと思います。ちなみに仕事で大切にしていることは?

畑山 独立してもなお勉強し続ける。素晴らしい姿勢だと思います。これからもさらに技術が高まっていくのでしょう。そうした村田代表を見て育つスタッフさんは、さらなる高みを目指すことができますから、モチベーションが長く続きそうですね。
村田 ありがとうございます。人材を育てる中でも、失敗してもいいから“とりあえずやらせてみる”ようにしています。さらに自分の背中を見て「この人に付いていきたい」と思ってもらえるように、常に自分自身の技術を磨き続けています。今は代表である私を含めて社員は2人なので、まずは「右腕にも左腕にもなれる人材」を育てて、私以外の社員を5人にしていきたいです。現状では協力業者様に頼らせてもらうことが多いので、社員の増員とスキルアップで会社としての実力を底上げしていきたいですね。
畑山 お若いながらも、しっかりとしたビジョンをもって取り組まれていますね。溶接の仕事は群雄割拠でライバルも多い業種だと思います。ぜひ“地域のチャンピオン”を目指して技術を磨き続けてください。応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
溶接の技術を高めれば高めるほど、結果につながり、お客様に喜んでいただけます。それが嬉しくて、さらに仕事のモチベーションにつながっていく。良い循環が生まれているんです。
(村田英二)