
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
有木 最近、鹿児島で暮らしていた父が亡くなって実家を手放すことになりました。相続や遺産分与について調べるうちに、遠くの空き家を家族に代わって一定期間管理してくれるサービスがあったらいいなと思い付いたんです。以前の勤め先で工場の設備管理や建物管理に携わっていた経験も生かして、空き家をどうするか困っている方のお役に立てるならと、今年2025年8月にYUI BASEを立ち上げました。
畑山 空き家問題はよく耳にします。実際にどのようなサービスを展開されているのでしょうか?
有木 具体的に何をするかというと、空き家の寿命を延ばすために、定期的にうかがってお部屋の空気を入れ替えたり、水道をしっかり出してあげて排水トラップに水をためることで、臭気の発生や害虫の侵入を防いだりします。また、外観から空き家と判断されてしまうと防犯上もよくないので、ポストの郵便物を取り除き、要望があれば近隣の方とコミュニケーションを取ることもあるんです。一戸建てでもマンションでも対応しています。
畑山 遠くで忙しく生活している子どもからしたら、もう誰も住んでいない実家に帰る理由がないですよね。でも家は放置していたら傷む一方ですから、YUI BASEさんのような存在は大助かりだと思います。

畑山 細かい気遣いで家族の居場所を守るという点で、ビジネスライクな不動産管理とは一線を画す、素晴らしいサービスだと思いました。空き家問題はよく耳にしますから、有木代表の取り組みに助けられる方も多いでしょう。今後のご活躍も応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様の気持ちを考えて、喜んでいただくこと。行政の方や施設の方も喜んでもらいたいですね。そうして、三方良しになれるよう、この仕事に向き合うことが大きな楽しみとなっています。
(有木裕二)