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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護の視点から生まれた
絶品もつ煮で飯能に貢献

 
 
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佐々木 ありがとうございます。専門学校では「介護とは自立支援である」という言葉を学びました。けれど、最初に就職した職場で終末期の利用者様と向き合う中で、本当の意味での自立支援は、介護が必要になる前の段階、つまり“介護予防”や“認知症予防”こそが重要なのではないかと気付いたんです。その思いを形にするため、ケアマネージャーの資格を取得し、介護予防を目的としたサービスを提供する、高齢者福祉センターへ活動の場を移すことにしました。
 
水野 きっと、介護が必要ないぐらい自立できたらご本人の自信にもなるでしょうね。
 
佐々木 おっしゃる通りです。高齢者福祉センターでは、サークル活動ができたり、講座を学べたり、マシンでトレーニングしたりして、利用者様が生き生きと活動できる環境が整えられていました。利用者様が明るく元気になられている様子を見て、何より“生きがいを持つこと”の大切さを感じたんです。私は「こういった場所をもっと広めたい」と強く思い、先ほど申し上げた、母のもつ煮込みがおいしかったことから、まずは当店を開業しました。いずれは地域創生につながるように、70歳以上の方を雇用することが目標なんですよ。
 
水野 70歳を過ぎても新しいことに挑戦し続けられる、素敵な環境だと思います! ぜひ、仕事で大切にしていることも教えてほしいです。
 
佐々木 私は介護職、飲食業に従事するうえで「人の気持ちを汲み取ること」を大切にしていまして。皆様の言葉にできない悩みや思いを察することは、どちらの業種でも必要なことだと感じています。
 
水野 友だちでも「さっきは大丈夫と言っていたけれど、実際は悩んでいそうだな」と思うことがあります。そういった言い出せない思いにも寄り添ってくださるわけだ。安心して佐々木代表のサービスが受けられそうです。
 
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佐々木 そう言っていただけると嬉しいです。最終的には、この飯能の地で介護付き旅館を開くことを目標としていましてね。介護が必要な方や、支えるご家族も、一緒に旅行に来て心から休めるような場所をつくりたいんです。もちろん簡単な夢ではありません。辛いときも“のんびり諦めない”をモットーに、夢に向かって日々突き進んでいきます!
 
水野 のんびり諦めない、素敵な言葉ですね。お話をうかがって、高齢の方が元気に生きていくためには、健康な状態はもちろん、目標や生きがいを持つことが本当に大切だと感じました。人生の後半で新しいことを覚えるのは大変なこともあるものの、気持ちに張りが出ますし、何よりやりがいがあって楽しくできているのは素晴らしいことですよね。こちらが、多くの人にとっての憩いの場となり、佐々木代表の温かい思いが地域全体に広がっていくことを心から応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
介護が必要な方、そのご家族が安心して過ごせる旅館をつくるためにも、仕事を楽しみながら“のんびり諦めない”ことを大切に進んでいきたいと思います。
(佐々木広明)
 

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