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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

心と体の健康をつなげる
ヨモギと笹のエッセンス

 

数々の実験の末にたどり着いたヨモギと笹

 
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宍戸 あらためて、「ヨモギと笹のエッセンス」について教えてください。
 
薄井(智) その名の通り、“和ハーブ”とも呼ばれるヨモギと、笹から抽出したエキスを原料に、弊社独自の製法によって混合したエッセンスです。この製品には日本食品分析センターによる定量試験により、抗酸化作用や抗炎症作用を持つポリフェノールが非常に多く含まれていることが認められています。
 
宍戸 先ほどさまざまな成分を調べたとおっしゃっていましたよね。ほかにも多種多様な生薬がある中で、ヨモギと笹に着目したのはなぜだったんですか?
 
薄井(貢) どちらもビタミンやミネラルといった健康成分が多く含まれており栄養価が非常に高く、さらに優れた抗菌作用が期待できること。なおかつ、人々にとって最も馴染みの深い素材の一つであることが大きな理由ですね。
 
宍戸 確かにヨモギはよもぎ餅などの材料として、一方の笹は防腐効果をいかしてちまきや笹団子、笹寿司などの食品を長持ちさせるための包みとして、現在でも用いられています。しかも、それだけ古くからずっと我々の身近で使われていることは、悪影響を及ぼす副作用がほとんどないという証左にもなるわけですね。
 
薄井(智) まさにおっしゃる通りですね。そして、この二つのエキスを組み合わせることで有効成分の相乗効果を生むことが、父の研究によってわかったんです。
 
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研究所の所長を務める薄井貢氏
薄井(貢) とはいえ、ただ単にヨモギと笹を使えばよいというものでもありません。収穫する季節や年数、使用する部位や抽出条件などによっても、エキスの成分がまったく変わってしまうんですよ。例えば、植物は害虫から身を守るためにタンニンなどの渋み成分をつくりますが、虫が活発に動き出す時期はその成分が強くなるため、製品には向かない場合があります。また、使用するエキスも亜臨界水という高温・高圧の条件のもとで抽出する必要があります。これらの条件を試行錯誤し、最も適した製法を独自に編み出したわけなんです。さらに、原料の種類や産地にもこだわっており、日本全国からたくさんのヨモギと笹を調べて、現製品ではヨモギは滋賀県産と北海道産のオオヨモギを、笹は北海道産のクマイザサを使用しています。
 
宍戸 なるほど。さまざまな条件の中から、非常に細かく実験したり検証したりした結果、いきついたわけですか。収穫タイミングから抽出方法、そして産地まで、すべてが計算されつくしているように感じますよ。