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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

心の壁を越える訪問介護 重度障害にも熱意で対応
訪問介護事業所GORIケア/株式会社シルバーバック 代表 石垣直博

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 株式会社シルバーバックさんが運営する訪問介護事業所GORI(ゴリ)ケアは、GORIという名前の通り、たくましい姿で振り返るゴリラのロゴが目を引きますね(笑)。
 
石垣 ゴリラがいつもファミリーで行動するところが好きで、私もこの仕事でファミリーをつくりたいと思い名付けました。私やスタッフの外見とは関係ありません(笑)。
 
畑山 強くて優しいところが似ていることにしておきましょう(笑)。それにしても、スタッフさんたちは明るくて、とても雰囲気がいいですね!
 
石垣 実は、ここにいるみんなはGORIケアが発足する前から私と同じ職場で働いていた人たちなんですよ。昨今、訪問介護を取り巻く環境は厳しく、運営が立ち行かなくなるケースも少なくありません。そんな中、一度は散り散りになった仲間が、私が新しい事業所を立ち上げると知って力を貸してくれました。ありがたい限りです。
 
畑山 なるほど、だからファミリーのような結束が感じられるのですね。現在、こちらの大阪市淀川区の事業所から、どのようなエリアを対象にサービスを提供されているんでしょう。
 
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石垣 今のところ、豊中市、吹田市、都島区、旭区あたりまでではあるものの、大阪府全域を視野に入れています。
 
畑山 それは頼もしいです。あらためて、GORIケアさんの訪問介護について詳しく教えてください。
 
石垣 居宅介護、重度訪問介護のほか、視覚障害のある方への同行援護、移動支援などを行っています。いわゆる高齢者介護とは内容が異なり、障害のある方の支援を専門にしています。
 
畑山 お年寄りの介護に比べ、障害のある方の介護については、これまで身近にお聞きする機会があまりありませんでした。重度訪問介護の対象となるのはどのような方なのでしょう?
 
石垣 筋萎縮性側索硬化症――いわゆるALSや筋ジストロフィー、脳性まひ、脊椎損傷など、さまざまです。ご自身で言葉を発することができなくても目で意思を伝えられる方もおられるので、視線を読んでコミュニケーションをとるなど、訪問した際は工夫を凝らしながら介護にあたっています。