B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

お産のプロが親身にケア 家族の幸せの輪を広げる
anneau助産院 代表 小財祥子

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 原田龍二(俳優)
原田 妊娠から出産、産後までを徹底的にケアしてくれる大阪府箕面市のanneau(アノウ)助産院さん。小財代表は昔から助産師を目指しておられたのですか?
 
小財 もともとは、看護師を目指して看護学校に入りました。実習で実際の分娩に立ち合ったときに「これだ!」と強く感じまして、看護学校を卒業後すぐ助産学校に通い、助産師資格を取得したんです。総合病院で産婦人科、NICU、小児病棟をまわり10年ほど勤めたあと、町の産婦人科クリニックで7年、その後は地域の赤ちゃん訪問や母性看護学・助産学の実習指導や小児専門の在宅訪問看護にも携わりました。これまでに立ち会ったお産は1000件以上になります。
 
原田 いろいろな環境で経験を積まれていて頼もしいです。そして開業なさったのが2020年8月。まさにコロナ真っただ中ですね。
 
小財 少し経てば収まるだろうと思い開業に踏み切りました。実際はなかなか収束せず、最初は大変でしたね。一方で、総合病院や産婦人科クリニックが感染対策を理由にご家族の立ち会いや面会を制限する中、当院は感染対策を十分に行ったうえでのご家族の立ち合いを可能にしていたので、そこが強みになった部分はあったと思います。
 
原田 ご家族にとってもありがたかったでしょうね。これはアットホームな助産院ならではのメリットと言えますよ。ところで、素人質問で恐縮ですが、いわゆる一般的な産婦人科と助産院にはどんな違いがあるのでしょう?
 
小財 産婦人科には医師がいますので、薬を使うことができるのが大きな違いですね。例えば、陣痛が弱いときに産婦人科医であれば陣痛促進剤を使うという選択ができるのに対し、助産師にはそれができません。
 
glay-s1top.jpg
原田 そうなんですか。薬が使えないと困ることはないのですか?
 
小財 薬のメリット・デメリットを理解したうえで、私は薬を使わない分娩を推奨しています。もし陣痛が弱ければ、それは赤ちゃんからの何かしらのサインなので、お腹の上から赤ちゃんを触らせてもらったり、陣痛を促す効果のあるアロマを焚いたりしながら、自然にお産が進むよう働きかけます。お母さんたちは本能的に“自分で産む力”を絶対に持っているんですよ。その力をどう引き出すかが私の役割だと思っています。また、緊急時への備えとして、産婦人科と同レベルの医療機器を揃え、私自身も蘇生法のライセンスを取得しています。