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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高い技術力と対応力で
想像を超える庭を実現!

 

ヒアリングを重視して要望を汲み取る

 
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原田 庭師さんというと木の手入れをする姿に目が行きがちです。でも実は、庭の基礎となる石の扱い方が重要なんですね。ご自身の経験やお父様からの教えをもとに、現在はどのようなお仕事を手がけられているんでしょう。
 
平井 造園工事を設計から施工までトータルでサポートしています。その中で特に意識しているのは、私の腕を買ってくださるお客様と付き合うこと。頼まれた仕事をただこなすのではなく、高い技術力と対応力で施主様の理想や思いを、それ以上の形にします。
 
原田 お客さんのイメージ以上のものを手がけるには、要望をしっかりと理解するためにも、信頼関係を築くことが欠かせませんね。
 
平井 おっしゃるとおりです。そのために私が何よりも大事にしているのはお客様からのヒアリングなんですよ。会話の中からその方の人柄や、庭に求めるイメージを汲み取るだけでなく、私がどういう人間かも理解していただけるようにコミュニケーションを取り、想像以上のお庭をご提案していきます。
 
原田 御社はお客さんの紹介や口コミで仕事を受けることが多いと聞いています。それが実現できているのは、丁寧なヒアリングを通じてお客さんの望む以上の庭を形にしているからこそなんでしょうね。造園と一口に言っても、庭師さんのセンスや姿勢で仕上がりに大きな差が出ると思います。例えば私なら、春夏秋冬それぞれの花が咲き誇る庭をオーダーしたいです。特に春は、桜の花が満開になる庭がいいなぁ。
 
平井 確かに桜はきれいですよね。でも実は、庭木にはお勧めできないんですよ。というのも桜の木は根の力が強く、植える場所を吟味しないと、石畳や建物の基礎を持ち上げてしまうこともあるんです。
 
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原田 そうなんですか!? それは知りませんでした。それなら、桜は植えないほうがいいですね。ただお客の要望に応えるだけでなく、望ましくないことについては事前に教えていたただけるのは、助かりますよ。一般的に、職人さんは無口で黙々と作業をする人という印象があります。一方で、平井社長はコミュニケーションに重きを置いていますから、そこが大きな強みになっていると思います。おしゃれな見た目も昔の職人さんとは大違いですね。
 
平井 私は芸術大学で造園を学んだだけでなく建築・ファッション・日本画・洋画・彫刻などいろいろな分野の友人から大きな刺激を受けました。そうした経験に加え、車・音楽・釣りなど趣味を通じて日々、仕事に役立つことはないかアンテナを張ってインスピレーションを得ているんです。