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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高い技術力と対応力で 想像を超える庭を実現!
株式会社緑輝造園 代表取締役 平井幸輝

 
プロフィール 京都府出身。小学生の頃から庭師だった父に連れられて現場作業を見て、後を継ぐことを意識して育つ。京都芸術短期大学ランドスケープデザインコースを卒業後、造園会社に就職して京都御所や修学院離宮などの手入れを経験。28歳で父の会社に入り、父の他界を機に36歳で2代目に就任した。現在は庭の設計から施工までトータルでサポートし、顧客からの信頼を集めているほか、女性の庭師の育成などにも取り組んでいる。【ホームページ
 
 
 
京都市山科区で造園業を手がける株式会社緑輝造園。平井幸輝代表取締役は父親が興した会社の2代目。子どもの頃から後を継ぐと決め大学で庭づくりを学び、京都御所や修学院離宮など名園の手入れに従事するなど、造園の本場・京都の庭師として腕を磨いてきた。父親から受け継いだ職人としての技術に加え、鋭い感性とコミュニケーションを重視する姿勢で顧客に理想の空間を提供。女性庭師を育成するなど新たなチャレンジにも取り組んでいる。
 
 
 

父親の背中を見て造園業に

 
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インタビュアー 原田伸郎(タレント)
原田 京都市山科区の株式会社緑輝造園さん。平井社長は、お父様が立ち上げた会社を2代目として切り盛りしていらっしゃるそうですね。
 
平井 ええ。庭師だった私の父は、個人事業主を経て1993年に弊社を創業しました。「ジュースを飲ませてやる」と言われ小学生の頃から現場に連れて行かれることがあった私も、いつしか「継ぐのが当然」と思うようになっていたんです(笑)。それで、京都芸術短期大学ランドスケープデザインコースを卒業して造園会社に就職し、京都御所や修学院離宮などの手入れもしてきました。
 
原田 大学で造園の理論を学び、名園の施工で着実にキャリアを積んできたわけだ。こちらの見事なお庭が高い技術を物語っていると感じますよ。
 
平井 ありがとうございます。修業を終えた私は28歳で弊社に入り、父が亡くなった2012年に2代目に就任しました。36歳のときでした。
 
原田 お父様の背中を見て引き継いだ思いや技術があると思います。
 
平井 そうですね。父がよく口にしていたのは、「庭師は石を使えて一人前」という言葉でした。庭師は石を加工したり、それを積んだりする作業も多く、庭の骨格をつくるのは石という考えを大事にしていたんです。