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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

企業経営をサポートし
90%以上を黒字経営に

 

AIをうまく活用し、他業務を充実させる

 
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能見 そういえば、2023年10月からインボイス制度がスタートしますね。
 
日野上 ええ、今までの日本は中小企業が概算払いをする際に、納付すべき消費税と合法的に差額が出ている場合がありました。登録番号を用いて消費税を適正化することで、そういった益税をなくすことが主な目的となっています。その中で私たちの仕事は、帳簿を税金に合わせるだけではなくその先どうするかまで一緒に考えることです。
 
能見 そういえば、前回のインタビューでは、AIやロボット導入の話が出たとうかがいました。それについてはいかがですか?
 
日野上 AIの活用はかなり進んでいます。前回インタビューいただいたときは、作業をオートメーションで行うAIを試験導入している段階でした。現在は、クライアント様が持参された1年分の大量の領収書をAIがコピー機のように読み込んで、仕訳するなどしています。これまでは手作業で「領収書は仕訳する手間がかかる。カード払いなら通帳の確認だけで済むからそちらのほうがいい」と考えていたものの、関係なくなりました。その分、手が空いた人を他業務に回せますし、私自身もクライアント様との交流や勉強の時間に充てています。
 
能見 それは業務が効率化できますね。今後は、AIを導入する税理士事務所が次々と出てきそうです。
 
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日野上 そこに投資できる税理士事務所なら、導入してしっかり活用できるでしょう。これまで人を雇う場合は経験者や簿記の知識を持つ人が条件に挙げられていました。しかし、もう高校生のアルバイトでも問題ないという流れができると思います。
 
能見 人件費も削減できるでしょうね。ただ、そうなると「税理士の仕事っていったい何をするの?」と思う人も出てきそうです。
 
日野上 そこです。つまり、領収書を整理したりパソコンに入力したりするのではなく、知識や経験を駆使して経営面をサポートすることこそ、税理士の仕事なんですよ。その考え方が、確立していくに違いありません。
 
能見 なるほど。そもそも整理や入力は、会社内の経理担当者ができることですよね。
 
日野上 そうです。私は経営コーチという肩書きでも活動していて、クライアント様に経営面についていろいろアドバイスさせていただいています。経営に関するどんな小さな悩み事でも安心して相談してもらえる存在になるのが目標です。