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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

個々の事情に配慮できる
柔軟な介護サービスを

 

介護職歴19年のプロが目指す理想とは

 
アットホームな雰囲気のこはく
アットホームな雰囲気のこはく
宮地 近藤代表は、もともと介護のお仕事をされていたんですか?
 
近藤 はい、介護職歴19年になります。
 
宮地 19年ですか! 私の女優職歴と同じくらいですね。
 
近藤 最初に取った資格は、ヘルパー2級でした。その後、介護福祉士・介護支援専門員の資格取得を経て、訪問介護・訪問入浴管理者を12年、介護支援専門員管理者を6年経験し、今に至ります。
 
宮地 介護支援専門員とは、初めて耳にしました。どのようなお仕事なんでしょうか。
 
近藤 一般的にはケアマネジャーとも呼ばれています。介護を必要とされる方に適切に介護サービスを受けていただくために、ケアプランを作成したり、介護サービスの事業所との調整を行ったりする仕事なんですよ。
 
宮地 とても大変なお仕事なんですね。先ほど、近藤代表もお母様を介護したご経験があるとおっしゃっていましたね。ケアマネジャーという仕事と介護の両立は簡単ではなかったでしょう?
 
近藤 おっしゃる通りです。母はパーキンソン病を患っており、運動障害が出てしまって日中も目が離せなくなったので、特養に預けざるを得なかった時期があるんですよ。2年ほど特養にお世話になった後、自宅で看取りたいと思い、自宅介護を1年半ほど続けました。
 
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宮地 私の父も、今、祖母を自宅介護しています。自宅介護って本当に大変ですよね。先が見えなくて、体力も精神もひたすら消耗していく・・・。父の姿を見ていて、介護の大変さを痛感しました。
 
近藤 辛いですよね。当時の私も、いっぱいいっぱいで、介護と仕事の両立なんてとてもじゃないけどできないと思いました。でも、もしあのとき、介護の提供時間がもっと柔軟で、居宅内介助を積極的にしてくださる事業者さんと出会えていたら、母を預けずに済んだんじゃないかと思うんです。仕事をしていると、どうしても決まった勤務時間があるでしょう。例えば、家族の出退勤時刻に利用者本人の送迎時刻を合わせてもらえたら、ずいぶん気持に余裕が生まれますよね。もっと、各ご家庭のさまざまなニーズに応えられる介護事業所があってもいいんじゃないか。そう考えたのが、こはくを立ち上げようと思ったきっかけです。