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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

経験を基に業務を効率化 成長を続ける運送会社
有限会社石塚商事運輸 代表取締役 石塚貴光

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 神奈川県小田原市の有限会社石塚商事運輸さん。石塚社長は2015年に二代目になられたそうですね。先代のお父様が起業されたのはいつですか。
 
石塚 1973年頃なので、今から50年ほど前です。父が代表だった頃の取引先は一社のみでした。しかし私が後継者に決まった際、会社を存続させるためには新規取引先を増やし、協力会社とも連携して行う必要があると父に提案したんですよ。ところが、「お客様の荷物は協力会社に頼らずに100%自社で運ぶべき」と猛反対されましてね。けれども取引先が増えるにつれ協力会社と共にお客様の荷物を運ぶことにも納得してくれるようになったんです。おかげさまで現在の取引先は約300社になりました。
 
水野 素晴らしいです! でもご苦労も多かったでしょうね。
 
石塚 当初は、どうしたら新規開拓ができるのか見当もつきませんでした。それで、中小企業を対象とするセミナーに通って出席者の方と交流を深めつつ、見識を広めました。そこで刺激を受け、悩むよりもポジティブに考えられるようになったんです。
 
水野 さまざまな苦労を経験して今があるんですね。最近は地図検索サービス等を業務に導入していると聞きました。
 
石塚 はい。例えば、取引先をWeb上の地図で検索しても出て来なかったり、搬入する際の入口が不明だったりする場合があります。それを現場に行ったドライバーが業務後に地図に反映し、情報が変わる度に更新して、全員が共有できる仕組みをつくったんです。
 
水野 現場ごとにカルテをつくるようなイメージですね。業界では珍しい取り組みだと思います。
 
石塚 これが生まれたのは、私に苦い経験があるからです。紙の地図を使っていた頃、トラックを停車できる場所がわからず、夜中に徒歩で配送先の入口を2時間ほど探し回ったことがありまして(笑)。このシステムなら時間のロスは防げるし、仕事の能率も精度も向上します。
 
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水野 スタッフさんが働きやすい環境にすれば、結果的に会社の信用も上がるという好循環が生まれますね。
 
石塚 それが狙いです。今後はスタッフの労働時間を改善するために、積極的に時代に合わせた取り組みを行う予定です。そして、お客様から指名されるドライバーを多く抱える会社にしていきます!
 
水野 歴史ある会社でありながら時流に乗った革新的な取り組みをしているところがユニークだと思いました。今後も運送業界に新風を吹き込んでください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
悩みの要因を見つけてプラスに変える。そういう逆転の発想をすることが大切だと思います。悪いことの中にも、良い部分があるはず。そこを探すのが仕事を楽しむコツではないでしょうか。
(石塚貴光)
 

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