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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多様な現場で重機を活用
丁寧さにこだわった林業

 

重機を使いこなすことの楽しさ

 
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嶋 いろいろな重機を駆使することも、このお仕事の楽しさの一つなんですね! どのような重機を使っているのですか?
 
山口 例えば木材破砕機「マルチャー」は、木や竹の伐採、草刈りをこなしてくれる優れものです。また、自走式機械「ハーベスタ」は伐倒や枝払い、玉切り、集積を一貫して行えます。さらに「フェラバンチャー」は立木を伐採し、切った木を掴んで集材場所へ集めてくれます。ほかにも、林業ではさまざまな重機が活躍していますよ。
 
嶋 人力だと危険な作業を、それらの重機が代わりに行ってくれるわけだ。
 
山口 おっしゃる通りです。安全性に加え、作業効率が上がるのも重機のおかげですね。
 
 なるほどなぁ。主に、どれくらいの高さの木を倒すんですか?
 
山口 大体25m以上の樹木で、ビルでいうと5階以上の高さですね。倒した後は枝切りし、3~4mほどの材木を製材します。その際も機械を用いますよ。もちろん、機械を操作するには重機免許の取得と安全研修を受けることが必須です。機械はレバーやボタンが多いので、操作するのもおもしろいですよ! ただ、重機は値段の高さが難点ですね(笑)。
 
嶋 今は燃料も高騰していて大変でしょうね。お仕事上のこだわりも教えてください。
 
山口 一番は丁寧に施工することですね。例えば、木を倒すと枝や葉が散乱します。そのまま放置してしまう業者も多い中、弊社ではきれいに集めて処理していまして。作業後のあと片付けにもこだわっていますね。
 
嶋 手抜きしがちなところも見逃さず対応されているとは素晴らしい。その誠実さこそ、山伸林園さんが厚く信頼されている理由の一つなのでしょう。
 
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山口 ありがとうございます。一方、倒木作業では次の苗木を植えるため、あえてゴミを山の中腹に集めておく必要もあります。その後、苗木を植え付けて10年は草刈りをしなければなりません。そうしないと草が栄養を取ってしまい、木の成長を妨げてしまうんですよ。
 
嶋 木を倒して終わりではなく、丈夫な木が育つためにさまざまな工夫がなされているんですね。年月を要する分野なだけに、丁寧に仕事をしてくれる山伸林園さんは貴重な存在ですよ。
 
山口 そうおっしゃっていただけて恐縮です。私は林業一筋27年になりますが、この仕事以外やれることがなかったとも言えるんですけどね(笑)。
 
嶋 立派なご経歴ですよ。私も芸能一筋41年です。一つのことをやり続けていると、見えてくるものや得られることは、おのずと増えていきますよね。