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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

家族のような信頼関係で
成長を続ける建設業者

 

若いスタッフたちとの信頼関係を築く

 
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鶴久 矢崎建設さんには、現在、何名くらいのスタッフさんがいらっしゃるんですか?
 
髙梨 現場作業を担当する人員が私を含め7名、さらに事務作業を担当してくれている私の妻を含め、計8名ですね。また、工事の内容によっては下請け業者さんや協力会社さんと連携して業務を行っています。
 
鶴久 独立なさってからこれまで、スタッフさんたちとの信頼関係を築くために、さまざまな努力をしてこられたと思います。その中で、髙梨代表が最も大事にしているものを教えてください。
 
髙梨 スタッフは褒めて伸ばすことを重視しています。私たちの時代は、先輩たちから怒鳴られたり殴られたり、昔ながらの価値観が色濃かったんですよ。しかし、もはやそのような時代ではありません。特に最近の若い世代は褒めることで、長所が伸びます。もちろん、なんでも肯定するわけではなく、してはいけないことは当然、叱ったり注意したりしますよ。でも、その中で良い点はしっかり評価するようにしているんです。
 
鶴久 私も学生時代には野球部で相当しごかれましたから、よくわかりますよ(笑)。人は恐怖心を覚えると委縮してしまい、大きな成長が望めなくなるとも聞きますから、その指導は良いですね。
 
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髙梨 ありがとうございます。いわゆる昔ながらの3Kのイメージもあり、若い職人がなかなか定着しづらいのが業界の現状です。しかし、ご依頼をいただいてお客様に喜んでいただくことや、自分自身で仕事をやり切った達成感など、一度でもそのような体験をすることで、モチベーションは大きく向上すると思うんですよ。
 
鶴久 確かに、工事を手がけた場所や建物は長く残るものですし、街を歩いていて「ここは自分の手で工事したんだ」と思えば、きっと誇らしく感じるでしょう。
 
髙梨 まさに、私も独立した当初はこの体制でやっていけるかどうか不安だったものの、初めて自社で手がけた建物の基礎工事をお客様にお褒めいただき、大きな自信につながりました。スタッフたちも、それで一致団結できたと思いますし、やはり自分たちで手がけた建物が今も残っていることは本当に嬉しいですね。
 
鶴久 独立当初の成功体験とそれによって得られた自信が、現在に至るまでの礎となっているわけですね。