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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本来の“声”を取り戻す
コンプレックスを強みへ

 

Voiceコンサルティングで本来の声を

 
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亀山 人は産声と一緒に生まれてきますので、病気などでない限り声とは一生付き合っていくものですよね。しかし、トレーニングジムで体を鍛えたい人はいても、声を鍛えようという人は少ない気がします。押田代表の目の付け所は斬新ですよ。
 
押田 私が一人で悩んでいたように、声に自信がなくて他者とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、引きこもったりしがちな人は少なくないと思うんです。他者と話すのも嫌なぐらい自信を喪失しているような人に、少しでも自分の人生を楽しんでもらいたいんですよね。自分の声をより良くし、さらに仕事につなげていくまでをサポートしていきたいと考えています。
 
亀山 素晴らしいお考えです。Officeえん人という社名もユニークなので、この由来もぜひ教えてください。
 
押田 私の幼少期はあまり良い家庭環境ではなかったので、人に助けてもらって今の私があると思っています。ですから、これからも人との「縁」を大事にしていきたい気持ちが強いんです。さらに「えん人」という言葉には多様な意味があって、「厭人」は人間嫌いといった、人との関わりが嫌いな人という逆の意味です。私は縁のある人を増やし、幸せの連鎖も増やし、みんなで「円陣」を組みたいんです。そして、声によるコミュニケーションは「猿人」の時代から始まっています。このような複合的な意味を込めて「Officeえん人」と命名しました。
 
亀山 よく考え抜かれていると感心しました! カラオケ好きの人がボイストレーニングを受けたりしますよね。それとは違うのですか?
 
押田 ボイストレーニングは歌での表現ですよね。一方、私のVoiceコンサルティングは人とのコミュニケーションが土台にあります。表現する歌声ではなく、等身大の自分の声へのアプローチに注力しているのが特色です。
 
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亀山 私は大阪で生まれ育ち、親の仕事の関係から一時奄美大島で生活した経験もあります。地域によっては方言があったりイントネーションも違ったりで、コミュニケーションに隔たりも出て、地方の人が都会で話したがらない悩みと似ている気もしました。
 
押田 声は丸裸の自分である一方、人となりをすべて表してくれる、いわば無料でオシャレができる最高のツールなんです。どんどん自分を表現する許可を出してあげて、他者も受け入れながらコミュニケーションを続けることで、自分も相手も双方が幸せを感じ取れるようになると思うんですよね。