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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

理想の庭を実現する
高品質の造園会社

 

デジタル技術も活用し要望に細部まで応える

  
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千葉 柴崎庭園さんでは、どのような流れで仕事を進めていくのでしょうか?      
 
柴崎 まず、お客様とじっくりお話をして、どんなスタイルのお庭にしたいかをうかがいます。そして、そのご要望を設計段階で盛り込んでいくんです。和風なのか洋風なのか、同じ和風でも松や槙といった仕立物の植木を使ったガチッとしたお庭にするか、もっと柔らかみのある感じにするか。細かくお聞きしながらデザインを詰めていくんです。「竹垣がいい、池がほしい、滝がほしい」などなど、いろんなご要望をいただきますよ。
 
千葉 さまざまなニーズに応えられるのは、柴崎代表の腕が確かだからですよね。独立当初は師匠の代に受注したお仕事をする機会もあったと思います。プレッシャーはありませんでしたか?
 
柴崎 師匠のデザインを自分が形にするのには、やはり重圧を感じましたね。ある酒造の蔵元さんの所で作業をした時は、完成した庭を見てお客様が「前の社長はこの仕上がりでOKをくれると思うかい?」と聞かれてヒヤヒヤしました(笑)。われわれ業者はお客様がいてこそ仕事ができるわけで、お客様に満足していただけるかどうかにすべてかかっているんです。だからこそ、事前の打ち合わせが重要で、お客様が想像なさるよりも一段上のものを提供するつもりで取り組まなければいけないと思っています。
 
千葉 たくさんの要望を取り入れるとなると、お互い説明が大変そうだし、図面で見せる必要も出てきますよね。お客さんへの提案の仕方にも何か工夫が必要なんでしょうね。
 
柴崎 そうですね。師匠は打ち合わせの時、手描きの図面を見せながら進めていました。手慣れたもので、私には師匠と同じことはできないなと感じたので、逆に師匠ができないことに挑戦しようと、パソコンの3Dソフトで図面を描くようになりました。手描きと3D、手段が2つあれば提案の仕方も広がりますからね。
 
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千葉 私の勝手なイメージですけれど、造園の職人さんがパソコンを使いこなしているのって意外に思われるかもしれないですね。
 
柴崎 最近、ハウスメーカーさんにお庭も含めたエクステリア全般のデザインをプレゼンすることがあります。そういう場面では3Dソフトを使うのが当たり前になっていて、その点でも勉強した甲斐がありましたね。その一方で、お客様の中には、師匠の描いた絵のほうが、雰囲気があっていいとおっしゃる方もいます。ですから、私もパソコンだけに頼らず、手描きの図面でもご説明ができるように努めているところです。
 
千葉 昔ながらの良い方法も残しつつ、新しいことに積極的にチャレンジしているのはすごいと思います。そういう前向きさはお客さんにもきっと伝わるのではないでしょうか。