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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

設備プラント工事のプロ 全国の工場を支える会社
大翔工業株式会社 代表取締役 石井翔大

 
プロフィール 和歌山県出身。少年時代は野球に打ち込み、名門・箕島高校の厳しい練習に心身を鍛えられる。19歳で設備プラント工事の世界へ。独立を目標に溶接など技術の習得に励み、2011年、23歳の時に有田市で独立し、30歳で大翔工業(株)として会社を法人化。34歳で和歌山市内に会社を移転した。関西一円および全国の製鉄所や工場施設で、設備プラント工事や配管工事、鍛冶工事、機械器具設置工事などを手がけている。【ホームページ
 
 
 
和歌山市の大翔工業株式会社は、設備プラントの配管を中心に、製鉄所や工場での施工・メンテナンスを事業とする会社。若くして独立を果たした石井翔大代表取締役が持ち前の体力とガッツで苦難の時期も乗り越え、現在は従業員6人を抱えて業界に確固たる足場を築いている。完成したプラントの配管の出来栄えを見る時が何より嬉しいと話す石井社長に、これまでの歩みと今の仕事への取り組み、人材育成への意欲などについてうかがった。
 
 
 

工場内を縦横に走る金属配管の施工を一手に

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 和歌山市に拠点を置く大翔工業株式会の石井社長にお話をうかがいます! 設備プラント工事や配管工事、鍛冶工事、機械器具設置工事などを手がけ、関西一円をはじめ、全国的に活動の場を広げていらっしゃるとか。普段あまり見る機会のないお仕事なだけに、具体的にどんな工事をされているのか気になります。ぜひ詳しく教えていただけますか。
 
石井 製鉄所や工場の中に太い金属の管がたくさん、機械と機械の間をつないで走っているのを見たことありませんか? 弊社ではあのような配管の施工をしたり、そこで使用する金属部品の溶接をしたり、機械の据え付けやメンテナンスなども承っています。
 
濱中 工場や製造現場を支える大事なお仕事ですね。銀色の管がうねうねと設備を取り巻いていて、想像するだけでも迫力があります。あれだけ長い配管をすべて現場で施工なさるんですか?
 
石井 現場で組む場合もありますし、自分の工場である程度つくっておいた物を持って行くパターンもあります。管を通るのは液体、気体、粒体とさまざまで、中には人体に有害な物質もあるので、それぞれに適した溶接のしかたを選びつつ、後で漏れや破損がないよう慎重に施工しなければいけません。
 
濱中 さっき製鉄所とおっしゃったように、現場は日本の産業全体に関わるような工場ばかりでしょうから、そこでの配管工事の重要さも推して知るべしですね。プレッシャーも相当だと思います。