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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

感覚にフォーカスする!
整体コンディショニング

 

違和感がきっかけで運動と施術を融合

 
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水野 森口社長がフィットネスジムに就職した頃は、ジムの数が少なく、今ほど一般的な存在ではなかったと思います。苦労も多かったのではないでしょうか。
 
森口 そうなんです。しかも体育の学校も出ていない私は、専門知識も技術も知識も、何もない状態からのスタートでしたからね。そんな中、お客様からの「君はインストラクターのセンスがないね」という一言をきっかけに、猛勉強を始めたんです。
 
水野 お客さんからの一言で奮起したと。でも、インストラクターとしてはゼロからのスタートではあっても、ずっとスポーツをしてきたわけですから知識を吸収するスピードは早かったのでは?
 
森口 それはあると思います。感覚的な部分は備わっていたので、あとは知識が必要だと思って頑張りました。
 
水野 経験を深める中で、身体を鍛えるフィットネスから整体コンディショニングにも力を入れるようになったのには、どんなきっかけがあったのか、知りたいです。
 
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森口 実はインストラクターをしていた当初から、ガツガツ身体を鍛えることには、とても違和感があったんですよ。当時はSNSがあるわけでもなく、お客様の生の反応や意見を知るのはなかなか難しいことでした。そんな中で、筋力トレーニングをしているときにお客様がよく、「痛い」と言っているのを聞いて、鍛える以前に身体のどこかに痛みがあることが引っかかっていたんです。それで、お客様はムキムキになりたいのではなく、健康体でいたいとか、痛みなどの不調を改善したいという思いで通っているんじゃないかと考えるようになりました。
 
水野 すごい! まさにその考えは私の実体験ですよ! 私がジムに通っていると、周りからは「何のために鍛えてるの?」と聞かれました。でも私は、決して身体が鍛えたかったわけではなく、求めていたのは快適に動くためにしなやかで、痛みがなくスポーツをできる身体だったんです。でも、当時はそういう私のニーズを理解して指導してくれるジムはありませんでした。
 
森口 そうだったんですね。残念ながら、この業界に長くいる私から見ても、その部分はあまり変わっていないと感じます。「施術の他に、筋力トレーニングを取り入れたい」という治療院はあっても、その逆はあまりないんです。最近になってようやく「トレーニングの中に、治療を目指した施術を取り入れたい」というトレーナーが増えてきたなという感じです。やっと水野さんのような思いを持ったお客様の声が届き始めたのだと思います。
 
水野 ニーズは必ずあるので、もっと増えてほしいですね。