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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築工事には欠かせない
墨出し・建築測量のプロ

 

すべての工程に携わることで現場監督も育成

 
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宮地 先ほど、保坂社長のお話の中で映画の撮影にも例えられたように、確かに私たちの仕事にも似ている部分はあるものの、やはり建設現場でお仕事なさっている職人さんはすごいと思います。というのも、役者はちゃんとした正解がない仕事なんですよ。私自身は、その演技が正解だと思って役を演じていても、それを観客に素晴らしいと思っていただけるかは、それぞれの受け取り方によっても異なります。でも、職人さんの仕事は明確な基準やゴールがあって、そこに合わせて正確に作業をこなすというのは、私にはかなわないなと感じました。
 
保坂 いえいえ。私からすると、正解のない仕事こそ難しく感じますよ(笑)。それに、明確なゴールがあったとしても、工事に携わる者全員の歯車が合わないとうまくいかないことも多々ありますからね。一度できたものを壊してやり直すことも珍しくないんです。
 
宮地 なるほど。役者やスタッフ全員が力を合わせないと良い作品ができないという意味では、似ている部分もあるかもしれません。そんな保坂社長の、これからの目標なども、ぜひ教えてください。
 
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保坂 弊社では現在、建築測量や墨出し工事のほか、現場監督の補助となる人員や施工管理者の派遣なども行っています。そのような人材の派遣業もより広く手がけていきたいですね。というのも、墨出し工事は建設現場において、さまざまな職種の方と接する機会が非常に多いんです。最初の基礎工事から始まり、最後の仕上げに至るまですべての工程に携わるので、工事全体の流れも把握しなければなりませんし、相応の技術も必要になります。そのため、いろいろな建設現場から、現場監督を派遣してほしいという要望が多かったんですよ。
 
宮地 確かに、すべての工程に携わるとなると、さまざまな技術も身に付くでしょうし、その経験も施工管理にいかせるわけですね。
 
保坂 そうなんです。また、先ほども言ったように、墨出し工事はその結果が目に見える部分に残らないため、あまり注目される仕事ではありません。でも、この仕事が建設現場で非常に重要な役割を担っていることや、この仕事のやりがいやおもしろさを広く伝えていきたいですね!
 
宮地 私も今日のお話をうかがって墨出し工事を始めて知りましたし、こんな素敵な仕事があるのだと、たくさんの人に知っていただきたいと思いました! これからもぜひ頑張ってくださいね。私も応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
プライベートも充実させることですね。仕事と生活を天秤にかけて一方を重視するのではなく、どちらも良好な状態が大切です。墨出しは裏方のようなものであり、縁の下の力持ちでもあります。家族や事務員さんなど、陰で協力してくれる方々を大切にしてこそ、皆が楽しめる仕事につながるんだと思います。
(保坂正春)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社保坂工務店
■ 本社 〒167-0034 東京都杉並区桃井1-33-12
■ 事業内容 建築測量墨出工事/一般労働者派遣事業
■ 設立 昭和54年5月
■ 従業員数 15名
■ 主な取引先 大手ゼネコン各社
■ ホームページ https://www.hosakakoumuten.com