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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高品質のプリントを提供 捺染の技で心まで豊かに
株式会社トリコ 専務取締役 樫昌明

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 本日は京都府宇治市で繊維製品の二次加工・捺染(なっせん)を手がける株式会社トリコさんの作業場にお邪魔しています。捺染というと、Tシャツなどにも使われる、伝統的な染め物の技法の一つだそうですね。捺染について詳しく教えてください。
 
樫 京都は古くから染めの産地で、布に色や模様を染め出す染色技術が発展し、文化として発展してきた歴史を持っています。弊社で得意とする手捺染は、シルクスクリーンプリントと言い、図版のある型枠を生地の上に乗せ、染料を糊と混ぜた色糊をヘラでこすりつけて染めていく技法です。多くの色を用いる場合は一色ごとに型が必要になります。一色染めてから乾かし、また次の色を染めて乾かし・・・を繰り返すんですよ。
 
畑山 気の遠くなるような大変な作業だ! 実際にこちらで捺染の工程を行っているのですね。この箱のようなものは?
 
樫 「ベーキング」という工程に使用します。熱をあてて染料を固着させたり、発泡加工をしたりするんです。そしてこちらの機械は「蒸し機」です。抜染(ばっせん)という加工に使用します。500枚や1000枚の量産でも、ほとんどは染料の調色からすべて手作業ですね。機械には出せない、味のある仕上がりが手捺染の特徴です。
 
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畑山 とても丁寧なものづくりをされているのが伝わります。その結果、ハンドメイドならではの逸品が誕生するわけですね。実際、トリコさんではオリジナルウェアのオーダーにも対応していらっしゃるとか。法被からTシャツ、バッグや帽子まで、注文できるアイテムもバラエティに富んでいて、何をお願いしようか迷ってしまいます。
 
樫 弊社では、テキスタイルデザインを姉のあかねが担当しています。もともと姉は、アパレル関連の仕事に携わっていましたから、お客様の漠然としたイメージを形にするのが得意なんですよ。DTPデザインなどの技術も知識も豊富な、頼りになる存在です。
 
畑山 家族とビジネスでも協力しあえるのはいいですね。樫専務からは職人のこだわりを感じますし、適材適所で、コンビネーションもばっちりという印象です。