適応障害を乗り越え、見つけた生きる道

インタビュアー 山本隆弘(元バレーボール選手)
大塚 証券会社勤務から始まり、イギリス留学後は海外専門のツアーコンダクターをしていました。結婚・出産を経て銀行の渉外部に勤め、FPの資格も取りましたね。
山本 まさに“キャリアウーマン”ですね。なぜこの仕事に転向されたのでしょう?
大塚 私は離婚を経験していまして、2人の娘を連れて再婚すると同時に夫の家がある田舎に引越したところ、1週間で適応障害になってしまったんです。1ヶ月ほど経った頃、夫と喧嘩をして車で飛び出したところ事故を起こしてしまい、額に大怪我を負いました。さらにそれを見た娘たちがPTSDになってしまったんです。
山本 辛い精神状態にさらなる追い打ちでしたね・・・。
大塚 自分自身もままならない中、娘たちを何とかしなければと焦る日々でした。そんな折、出会ったのがトマス・ゴードンの親業講座だったんです。「子どもを良くするには、まず自分自身がよい状態になること」を学び、あらゆる講座を受けながら心理学を猛勉強しました。一度は失いかけた命、でも生かされたのは理由があるはずと模索していましたね。そうして、この経験や学びを誰かのために役立てようと決意し、独立に至ったんです。