
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
池田 常時20種類以上をご用意し、すべて当工房でつくっています。特に「台湾カステラ」は大人気の品で、他県から買いに来るお客様もおられるほどです。しゅわしゅわととろける食感で、リピーターも多いんですよ。
矢部 おいしそう! これだけの種類を全部手づくりとは驚きました。池田代表は、この業界では長いのですか?
池田 2022年で18年ほどになります。幼い頃から料理が好きで、よく母の手伝いもしていました。調理師専門学校に通っていた頃、洋菓子店でのインターンに参加しまして、上司の方に気に入っていただき、ちょうど新入社員を募集していたこともあって、そのお店に就職したんです。
矢部 上司の方も、池田代表の適性を見抜いていたのかもしれませんね。池田代表にとって、スイーツづくりの魅力は何でしょう。

矢部 奥が深いですね。そんな厳しい世界で独立することになった経緯も知りたいです。
池田 勤めて5年経ち、チーフになったことが転機でした。それまではお菓子をつくることだけを考えていたのが、売り上げを考えたりお客様の声を取り入れたりとやることが増え、仕事観も変わってきたんです。自分で好きなようにやってみたい気持ちも芽生え、「店を出すなら地元で」と、故郷の川越で開店しました。実は川越は、昔から洋菓子の店が少ない地域なんです。