宅地建物取引士と建築士の両資格を取得

インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
前川 私は石川県で生まれ育ち、大学進学を機に関西へ来たんです。大学卒業後は、大手住宅建材メーカーに入社し4年ほど住宅サッシ・玄関ドアの設計を担当しました。その後、大手不動産会社に転職して、神戸市内で売買仲介の営業職に従事しまして。この会社に在籍している3年間のうちに、宅地建物取引士の資格を取ったんですよ。それから尼崎市の不動産会社に就職し、働きながら二級建築士の資格を取得しました。
畑山 働きながら2つも資格を取得するなんて、相当大変だったでしょう。ご自身のスキルアップのために、努力を重ねてこられたのですね。
前川 ただ、この挑戦は簡単なものではありませんでした。技術職から営業職へ転向したこともあり、仕事と資格や営業の勉強との両立でほとんど休めなかったですね(笑)。資格を取得し、知識と技術に自信をつけた私は、2012年、37歳のときに弊社を立ち上げまして。今年2022年で無事、10周年を迎えることができました。
畑山 おめでとうございます! それにしても、企業のトップが宅建と建築士の資格をお持ちというのは、業界ではかなり珍しいのではないですか?
前川 そうですね。もともとは技術職として経験を積んだからこそ不動産と建築の両面でお客様をサポートできるという点が、弊社の強みになっていると感じています。