B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

再生医療の分野に携わり
生活の質の向上に貢献!

 

再生医療の提供を目指す医療機関をサポート

 
glay-s1top.jpg
矢部 それでは、もう一つの事業についてもお聞かせください。
 
川口 三つ目が、再生医療の導入サポート事業です。そもそも医療機関が幹細胞治療や免疫治療を行おうとする場合、再生医療等提供計画書を厚生労働省に提出し、認可を受けなければなりません。というのも、幹細胞治療はまだ研究段階にあり、さまざまなリスクの可能性があるためです。そのリスクの程度によって分類があり、特にiPS細胞などを用いた治療を提供するには、非常に多くのハードルがあるんですよ。
 
矢部 ということは、どんな病院やクリニックでも簡単に治療を受けられるわけではないんですね。
 
川口 そうなんです。ほかにも、例えば皮膚の再生を目的とした幹細胞治療を行うのは皮膚科の専門医でなくてはならず、内科や整形外科のドクターでは行えないといった規則もすべて法律で定められています。そこで弊社では、再生医療を患者様へ提供したいと考えておられる病院やクリニック様に助言を行ったり、再生医療等提供計画書の作成や申請手続きのサポートを行ったりしているんです。
 
矢部 なるほど。多くの書類を作成したり、複雑な手続きを踏んだりといったことも多いでしょうから、これから再生医療を行いたいドクターは心強いでしょうね。それにしても、それだけのサポートを行うためにはさまざまな専門知識やノウハウが必要だと思います。川口社長はこの業界一筋にお仕事なさってきたんですか?
 
glay-s1top.jpg
川口 はい。私は大学卒業後に培地を製造するメーカーに就職し、さまざまな経験を積んできました。でも、もともと医療にかかわる仕事を目指していたわけではなかったんです。実は私が大学生の頃に父が難病を患い他界しました。そのことがきっかけで、「何か人の役にたてることはないか」と考え、医療の分野に着目したんです。前職では多くのことを学ぶ中で、質の高いサービスを提供するにはどうすればよいかを常に考えてきました。そこで、多くのお客様のニーズに柔軟に応え、より良いサービスを提供したいとの思いから独立し、弊社の起業に至ったんです。
 
矢部 お父様の死をきっかけに、人の役に立ちたいという使命感を抱かれたと。素晴らしい熱意を感じます!