
インタビュアー 石黒彩 (タレント)
髙橋 はい。株式会社 日粋では、総合的な建設業、不動産業、そして飲食業、この3つの事業を中心に、イベントの企画や運営といった、さまざまな事業を行っています。
石黒 なるほど。もともと髙橋代表は、社会人の第一歩はどのようなお仕事をなさっていたんでしょうか?
髙橋 建設業界での仕事が最初でしたね。10代の頃に、左官工事を手がける会社に就職したんです。そこでは、親方の家に住み込みで働いていました。掃除や洗濯、料理といった雑務もこなす、いわゆる昔の丁稚奉公のような形で職人としての修業を積む毎日だったんですよ。
石黒 すごい! 現在でも寺社や伝統芸能の世界ではよく耳にするものの、ほかの業界では住み込みで修業するというのは珍しいですよね。私の夫もミュージシャンとして弟子を育てています。でも、さすがに身の回りの世話まではさせていませんからね。それらすべてをこなしながら仕事を覚えるのは、相当大変だったと思います!
髙橋 当時の生活は確かに大変でした。大抵のことでは動じないほど、メンタル面はかなり鍛えられましたね。
石黒 そんな過酷な修業時代を経てからの歩みも、お聞かせください。

石黒 建設業からスタートなさって、次第に多角化していったんですね。飲食業を始められたきっかけはなんだったんですか?
髙橋 実は以前、仕事での無理が祟ってか、体調を崩してしまったことがありまして。その際の経験が、飲食店の経営を始めるきっかけでした。当時、私は病院で食事指導や栄養指導を受けていたものの、体調不良が一向に改善せず悩んでいたんです。