
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
吉田 公立学校の空調設備の設置状況が、通常教室に関しては2010年では19.3%だったのが、2020年には93%と、ここ10年で急激に変化しました。しかし、クリーニングの予算を組もうにも組めないのが現状です。清掃しないエアコンの内部はカビだらけになり、そこから吐き出される汚れた空気を子どもたちが吸っている。こうした現状を知った弊社は、学校の環境を整え、子どもの健康を守るためにボランティアを始めました。
畑山 子どもたちは日本の宝ですから、ありがたい活動だと思います。しかも御社は、キッチンカーによる飲食店の支援にも乗り出すそうですね。
吉田 ええ、エアコン清掃で飲食店を回っていると、コロナ禍で苦労しているという声を多く聞きます。その影響で飲食店向けの食材が余って生産者さんも困っているということで、農家さんから形の不具合などで出荷できなかった野菜を提供していただき、野菜から出る水分だけでつくる「無水カレー」をキッチンカーで販売することにしました。経費を除いた売り上げでビール樽などを購入して、飲食店に寄付します。この活動の資金を集めるため11月からクラウドファンディングを開始しており、2022年5月にお披露目する予定なので、ご期待ください。
畑山 カレーなら年代を問わず多くの人に喜ばれそうです。見事な着眼点だと思いますし、思いついても、普通はなかなか行動に移せません。吉田社長は、なぜそこまでできるのでしょう。

営業本部長の高岡洋夢氏(右)
畑山 社会に貢献しようと思っても、普通はなかなか行動に移せないものです。前だけを見て全力で走る御社の活動を、ぜひ形にしてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
本気で、全力で取り組むことです。全力でやったぶんだけ、悔しさや嬉しさも大きくなるのが、仕事の楽しいところですね。
(吉田俊)