
インタビュアー 石黒彩 (タレント)
平沢 最初は教員を目指し、国公立大学の教育学部に入学したものの、教授が法律について興味深い話をしてくださいまして。法律の奥深さに触れた私は、法曹界を目指すようになりました。そこで、通っていた国公立大を卒業後、私立大学に入学して、法律を学んだんです。
石黒 また大学に入り直して法律を勉強されるとは、すごいガッツですね。そういう挑戦をされる方って、あまりいないと思います。当時は今よりも、弁護士を目指す女性は少なかったでしょう?
平沢 ええ。周囲にも法曹界を目指すという女性はいませんでしたし、私の時代は、女性の司法試験合格者は全体の約1割程度でした。現在は2割を超えているでしょうけど、それでもまだ少ないですね。
石黒 平沢弁護士のように、あまり前例のないことにチャレンジするということは、覚悟がないとできませんよね。私も、まだママさんタレントが少なかった2000年前後から活動させていただいているものの、その頃は“子連れ出勤”が許可されないなど、苦労もありました。
平沢 そういう事態も乗り越えて長らくご活躍されている石黒さんは、ママさんタレントの草分けですね。
石黒 根性だけはありましたから(笑)。弁護士さんは、常に学び続けなくてはならない大変な職業ですよね。そうした中、平沢弁護士が日頃から大事にされていることは何でしょうか?

石黒 平沢弁護士は、とても話しやすいですし何でも相談したくなりますよ。そういえば平沢弁護士は、日本弁護士連合会の副会長にも就任されているそうですね。
平沢 はい。自分のその経験を伝えて、今後多くの女性弁護士が中枢を担っていけるよう、サポートしていきたいですね。
石黒 平沢弁護士とお話をしていると、女性ならではの優しい雰囲気と包容力を感じます。これからも多くの依頼者さんの助けになるのと同時に、女性弁護士の指標となっていただきたいです。応援していますよ!
「仕事を楽しむ」とは‥
自分らしく働き、そのうえでご依頼者様に喜んでいただくことです。
(平沢郁子)