
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
井上 もともと私と、弊社の代表取締役を務める田中佑典のお母様が看護師として、20年近く同じ病院に勤めておりまして。彼女はかねてから「最期を看取れるホスピスをつくりたい」と話していたんです。その夢を、ケアマネジャーの資格を持つ田中が引き継ぎ、まずはその土台づくりとして、訪問看護ステーション 春を設立しました。私も現場の看護師のまとめ役として、立ち上げに携わったんですよ。
狩野 なるほど、そうだったんですね。施設の陣容もうかがいたいです。
井上 2021年現在、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったさまざまな国家資格を持つスペシャリストが17名在籍しております。ほかに、精神科に精通する看護師もいますよ。私たちの訪問範囲は姫路市内だけであるにもかかわらず、すでにご利用者様が200名を超えているんです。
狩野 その数字が、いかに多くの患者さんに信頼されているかを物語っていますね。患者さんと接する際に大切にしていることをお聞かせください。
井上 患者様に寄り添いつつ、少しずつ自立できるための支援を行うよう心がけています。私たちは24時間365日のサポートをご提供しているものの、患者様が頑張ってくださっているおかげで、深夜に緊急電話が鳴ることはほとんどないんですよ。
狩野 患者さんと訪問看護ステーション 春さんが二人三脚で回復に努めている印象を受けます。それでは最後に、今後の目標を教えていただけますか?

狩野 長く暮らした街で人生を締めくくれるのは、願ってもないことですよね。超高齢化社会でホスピスの需要は高まる一方だと聞きます。これからも井上さんたちのご活躍に期待しているので、ぜひ頑張ってください!
「仕事を楽しむ」とは‥
難しいことかもしれないものの、いつでもいい気分でいること。これが仕事を楽しむコツだと思います。
(井上雅)