
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
今井 私は以前、ゲームを中心としたエンタテインメント企業に勤務していたんです。エンジニアとして開発部のリーダーを務めていたあるとき、同業他社から「特許を侵害している」という警告書が届きまして。当然、これを放置したまま開発を進めるわけにいきません。そこで特許や知財の勉強を始め、自ら対応していたところ、次第にそちらの仕事の比重が重くなり、知的財産部を創設して20年近くにわたって活動を続けてきました。
八木 ゼロの状態から知財の業務を始めるのは、ご苦労も多かったでしょうね。
今井 八木さんのおっしゃる通りです。ただ、私がギブアップしたらゲームの開発ができなくなり、会社が行き詰まってしまいますからね。必死に取り組むことで知的財産を調査する独自のノウハウを蓄積し、100件以上におよぶ新たな特許の出願にも成功したんですよ。
八木 それはすごい! ちなみに、特許について調べるのはどれくらい大変なことなのでしょう。
