
インタビュアー 八木裕(野球解説者)
雁木 弊社は、私の祖父が1970年に創業した会社で、昨年2020年の暮れに満50周年を迎えることができました。父が2代目社長、今は3代目として私が跡を受け継いでいます。祖父が創業前に勤めていた大手家電メーカーの商品を修理することが弊社の主な事業でして、初めはガス機器がメインだったものの、1980年代から電子レンジが中心を占めるようになりました。その後はIHクッキングヒーターや食洗機など、さまざまな家電製品の検収・解析・修理を承っています。
八木 時代の移り変わりとともに業務の幅を広げてこられたのですね。家電の修理や解析というのは、具体的にはどういった仕事なんでしょう?
雁木 メーカーで製造される商品は、どれだけ精密な技術を施しても100%が良品のみとはいかず、使用後に故障が出てメーカー側に返ってくる場合があります。そうした商品を私たちがメーカーに代わって点検し、故障の原因を突き止め、製造現場へフィードバックしているんです。
八木 故障への対応はメーカーの信用に関わる大事な仕事ですから、原因をいち早く見つけて直せるだけの力量がないと務まらないですね。新しい商品が次々に登場する中で、技術をブラッシュアップしていく努力も必要になるのでは?
雁木 はい。うちの社員は常日頃からまじめにこつこつをモットーに細かい部分まで勉強していますから、新しい商品への対応も比較的早いです。私も見ていて頼もしいですね。
八木 さて、そんな雁木製作所さんでは、2021年にスポーツ事業部を新設され、野球の室内練習場、Kariki Dream Base(カリキドリームベース)をオープンしたのだとか。家電の修理から野球とは、大胆な事業展開ですね。
