
インタビュアー 石黒彩 (タレント)
石渡 ええ。魚一筋、30年以上です。
石黒 30年以上! それはすごい! 魚に関係する仕事に就いたきっかけは何だったのでしょう?
石渡 釣り好きが高じて、四六時中、魚に触れていたいと思うようになったからでしょうか(笑)。大学を卒業後、最初に就職したのは、旧築地市場で水産物の荷受けを手がける会社です。その会社の冷凍部冷凍課で12年ほど、アラスカから輸入される銀ダラやカレイの販売に従事した後、商社系の水産物加工会社に転職しました。そちらでは18年間、アラスカ産の商材を担当しておりまして。実際、仕入れのためにアラスカへ出張に行きましたよ。現地で釣りをしたことは、良い思い出です。
石黒 旧築地市場で働いていた経験もあるとは、さすがですね! 転職先の水産加工会社は商社系ということで安定していそうな印象です。そちらを離れ、独立を決意した背景が気になります。

石黒 なるほど、そうだったんですね。ところで、私は北海道育ちということで魚介類がもともと身近な存在でして、子どもたちにも魚をたくさん食べさせてきました。ただ、近頃のファミリー世代にとっては、魚は骨を取るのが面倒だし皮は気持ち悪いし、生臭さもあるということで、扱いにくいイメージがあるようですね。