横浜で海上自衛隊の護衛艦の施工を経験

インタビュアー 吉井怜(女優)
川口 はい。私は九州で生まれ、広島で育ちました。もともと空調関係でダクトの取り付け工事の会社に勤めていたんです。21歳のときに知人の親方から「船の断熱工事をしてみるか」と紹介を受けまして。造船が盛んな山口県下関市へ行き、右も左もわからないままこの仕事を始めました。
吉井 いきなり放り込まれた現場で仕事を覚えていったわけですね。
川口 ええ。毎日、夜遅くまで仕事をしながら「これはどうやるんですか」と周りの職人に聞きながら技術を身に付けていくうちに、どんどんこの仕事のおもしろさに気付いていったんです。やがて、同じ親方の紹介で四国の造船会社に就職した私は、横浜で海上自衛隊の護衛艦の建造にかかわることになりました。同僚と共に横浜へ来た私は、この街が大好きになり、腰を据えて、仕事もどんどん楽しくなっていったんです。