
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
中井 はい、弊社はもともと私の父が、貸ガレージで印刷機一台から始めた会社なんです。私自身が入社した1989年頃はシルクスクリーン印刷を主体に、自動販売機関連の仕事をメインとしていました。自動販売機にある押しボタンやパネル、「冷たい」「温かい」の表示ラベルのほか、缶やペットボトルのダミーなどですね。
畑山 なるほど、今まで意識していなかったものの、そういったものにも当然ながら印刷の技術が必要ですよね。気付いていないだけで、実は日常生活の中にも、シルクスクリーンの技術が溢れているんですね。
中井 そうなんですよ。ただ、自動販売機もコンビニの普及で需要が減っていますし、繁忙期と閑散期の差が激しいこともあって、自動販売機関連の仕事だけに頼っていては会社を回していくのは難しいところでして。そこで、弊社ではアミューズメント業界の印刷物も手がけるようになったんです。それに伴い、当ビルの1階から3階に工場も構え、今では営業から企画・制作・検査・出荷まで、一貫してすべて自社でまかなえるようになりました。
畑山 素晴らしい。順調に事業を拡大なさっている印象です。飲料業界という大きな業界に携わりつつ、現状に留まることなく、常に新たなことにチャレンジされている姿勢が伝わってきますよ。

畑山 それはおもしろい。企画次第で、いろんなものが生まれそうですね。