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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自社工場で営業面も強化
急成長を続ける鉄鋼商社

 

自社工場で顧客対応力と営業力に多大な効果

 
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八木 まずは小野工場についてうかがいましょう。どれくらいの規模の工場なのでしょうか?
 
英保 敷地面積は3200坪、工場面積は1000坪という規模になっています。もともと取り引きをしていた工場をアースメタルの傘下に加えまして。弊社からエンジニアを派遣し、足りない設備などを随時導入するなどして、機能的には自社工場として稼働しています。
 
八木 確かに前回も、鉄鋼商社の枠を超えて生産にも力を入れていきたいとおっしゃっていましたね。その目標を達成されたわけだ。
 
英保 信頼と技術と設備という、私が求めるものがすべてそろっていた工場とご縁を持てたことも大きかったですね。アースメタルと多くの取り引きをしていたので、お互いに熟知し合っていたことも心強かったです。だから、工場の従業員も継続して働いていただいているんですよ。
 
八木 理想的な形だったのですね。自社工場を持てて良かったことは何でしょうか?
 
英保 急な発注や納期にも対応可能になり、ジャストインタイムでものづくりができるようになりました。そこにお客様も興味を持ってくださり、この数ヶ月ですでにさまざまな企業様が工場視察に来られています。また、営業と技術の両方のスキルを持った人材を育てられることもメリットです。例えば図面を完璧に読めるだけでも、営業の大きな武器になりますからね。お客様の図面を見て、「この設計ならこちらの材料が使いやすいですよ」などと具体的な提案ができます。
 
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八木 それは確かに現場をわかっていないとできない提案だ! お客さんとしてもその提案から新たな気付きも得られるでしょう。そういうお客さん目線の営業活動が、また強い信頼を生むのでしょうね。
 
英保 それに、営業担当者が技術の知識を持っているというのがミソでしてね。単純に技術担当者をお客様との面談に同行させても、やはり話が苦手だったり、マナーを知らなかったりと苦労があるんです。だから、営業と技術の両方のスキルを兼ね備えた人材というのは、会社にとって大きな強みなんですよ。
 
八木 なるほど、自社工場を持つことによる相乗効果は私が想像する以上に価値があるんだな。