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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

稀少な国産キクラゲを
都市型農業で全国展開

 

ノウハウ提供で生産のすそ野を広げたい

 
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矢部 エアージュさんの努力により、通年栽培が可能になって生産の難易度が下がったことで、キクラゲに挑戦したい農家さんも出てくるかもしれませんね。
 
山川 そうですね。キノコ農家さんだけでなく、最近は異業種からも私たちのもとへ見学に来られる方が増えてきました。私としては、とても喜ばしいことだと思っています。というのも栽培の技術やノウハウをどんどん提供して、キクラゲの市場を広げたいと考えているんですよ。
 
矢部 せっかく自分たちで培ったノウハウを、そんなに惜しみなく提供してしまっていいんですか?
 
山川 もちろん。栽培コンサルタントとして、工場や設備のつくり方から、収穫のタイミングなど、細かい部分まで教えていますよ。私たちだけが国産キクラゲを生産しても、業界としての成長は望めません。キクラゲをつくろうという方が増えてくれるほうが、日本の農業にとってもいいんですよ。
 
矢部 そこまで広い視点で物事をとらえておられるとは、素晴らしいです。異業種からも見学に来る方も増え、手ごたえを感じておられることでしょう。
 
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山川 まだまだこれからです。北海道から沖縄まで流通させ、安心・安全な国産キクラゲのおいしさを広めたいですね。そうなれば輸入品との価格差も埋まってくるでしょう。いずれは国産キクラゲが食卓に出ることが当たり前になるような、そんな日常の食材になってほしいと思っています。
 
矢部 山川CEOをそこまで夢中にさせる、国産キクラゲの魅力はどこにあると何だとお考えですか?
 
山川 キクラゲの持つポテンシャルの高さです。食材としてさらには、各種原料として提供可能な栄養素含有量の豊富なところです。輸入品よりコストが上がってしまっても使いたいとおっしゃる学校給食の栄養士さんも多く、採用も決まっています。
 
矢部 個人的には、美容品の開発をぜひ進めていただきたいです(笑)。今日はキクラゲについて初めて知ることも多くて、とても勉強になりました。ぜひこれからも頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
キクラゲが高いポテンシャルを秘めていることから、農業に限らずビジネスチャンスは無限大です。これからもさまざまな方法でキクラゲを市場に広めていくために挑戦し続けることが楽しみですね。
(山川清峰)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 合同会社エアージュ
■ 本社 〒360-0014 埼玉県熊谷市箱田6-14-16
■ 事業内容 キクラゲの生産・販売/栽培設備の研究・開発
■ 設立 平成31年2月
■ 従業員数 1名
■ ホームページ http://www.airju.jp