
インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
坂上 はい。危機管理課に所属し、市内の防犯や防災などに関する仕事を通じてさまざまな経験をしてきました。その中で、災害が起きた時に市の防災無線でカバーしきれないような防災メディアとしても機能できる、地域のラジオ局の必要性を感じたのです。そこで開局を決意し、23年間勤めた市役所を退職しました。
鶴久 防災無線では発信できない情報を市民の方々に伝えたいという使命感で、活動をしているわけですね。
坂上 はい。2019年に熊谷市と秩父市でFM局が開局していた一方で、本庄市とその周辺市町にはそれがなかったため、期待の集まりを感じています。ただ、開局することを知らない方も多いので、まずは周知から始めています。また、スポンサー探しも必要なので、地元企業も訪ねたいですね。市内の商店街の活性化のため、お店とリスナーをつなぐ方法がないかも、思案しているところなんですよ。
鶴久 魅力ある番組にして人気を集めるために、どんなことを発信したいと考えているんですか。
坂上 朝7時~夜21時までの生放送にして、リスナーさんからメールなどでメッセージをいただきながら、地域のフレッシュな情報をリアルタイムで流す番組にしたいですね。パーソナリティには、地元をよく知る主婦の方、学生さん、そのほかにも、幅広い世代の方に務めていただきたいです。

坂上 なるほど。地域の皆さんからもユニークなアイデアが集まっていますので、皆さんの意見をできるだけ取り入れていきたいですね。当局のコンセプトは、「皆を元気にすること」です。存在を知っていただき、街中から頼られる番組になれたら嬉しいです。
鶴久 「成功とは後悔しないこと」と言った人がいます。お話を聞いてそれを思い出しましたよ。最初は大変かもしれません。しかし、坂上社長が思い描くラジオ番組で、皆に元気を与えてほしいです。応援していますよ!
「仕事を楽しむ」とは‥
好きなことを突き詰めることです。仕事の中のちょっとした一部だけでもいい。これだけは誰にも負けないというような、深く追求できるものがあれば、楽しめると思います。
(坂上幸規)