裁判業務を得意とする司法書士

インタビュアー 駒田徳広(野球解説者)
小林 そういう方が多いと思います。司法書士の代表的な業務の一つが、登記申請の代理業務です。企業や不動産にも「登記」という、人でいうところの戸籍のようなものがあり、代表者や所有者が変わった際に、法務局という場所に、必要な申請書と書類を提出して、名義変更などの手続きを行うんです。ただ、私が得意とするのは、別にあります。それが、過払い請求をはじめとする、裁判業務です。
駒田 過払い請求というと、利息制限法に定める上限金利は超えるものの、出資法に定める上限金利には満たない金利のグレーゾーンが社会問題になって以降、テレビコマーシャルでもよく見かける話題ですね。でも、司法書士よりも弁護士が対応する業務のイメージがありますよ。
小林 確かに、裁判業務は現状、主に弁護士が行うケースが多いかもしれません。ただ、訴額140万円以下の民事裁判業務ならば、司法書士でも担当できるんですよ。
駒田 ほう、司法書士も裁判業務が行えるんですか! それは初めて知りました!
小林 認知されていないのは我々司法書士のアピール不足が問題だと思います。本日はそのあたりをぜひ詳しくお話しさせていただきたいですね。