米の配達でハウスクリーニングに興味

インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
伊藤 私は滋賀県長浜市の出身で、社会人の一歩目は建築業界の仕事でした。長年働き続けたものの、長引く不況でどんどん給料が減り、転職を決意しまして。次に選んだ会社は米問屋でした。言うまでもなく、お米屋さんに勤めれば食いっぱぐれることはないだろうという判断です(笑)。
畑山 それは、合理的なお考えだと思いますよ(笑)。でも、そこからどのような道のりを経て遺品整理に辿り着いたのでしょう。
伊藤 私は米問屋で配達を担当しており、いろいろなお宅を拝見してきました。その中には、お届けした米を置く場所もないほど散らかったご家庭も多かったんですよ。ゴミ屋敷という言葉はよく聞きますよね。社会問題にもなっている現象を実際に自分の目で見たことで、私はハウスクリーニングに興味を持ち、これを仕事にできれば楽しいだろうと考えるようになりました。