通うと心が豊かになるような教室でありたい

インタビュアー 水野裕子(タレント)
片桐 ありがとうございます。初めて教室に来られた方がこのピアノに目を輝かせていると、私も嬉しくなります。
水野 天井の近くまで開いた窓から、とても柔らかい光が差し込んできますね。室内なのに木陰で休んでいるような開放感が心地よいです。今こちらに通っているのは、おいくつぐらいの方が多いんですか?
片桐 ピアノに体が隠れてしまうような小さなお子さんから、今まで楽器に触れたことがないけれど、初めてピアノを学びたいご年配の方まで、幅広い年齢層の生徒さんが集まってくれていますよ。また、2歳から5歳のお子さんを対象に幼児期の音楽教育であるリトミックも行っています。
水野 音楽でもスポーツでも、教室に入って学ぼうとするからには、それ相応の目的があると思うんです。例えば、大会で良い成績を挙げたいとか、身に付けた腕前を人前で披露したいとか。教える側も、特にピアノなどは生徒に一つずつ課題を与え、目標に向けて厳しく指導するイメージがあります。
片桐 当教室は、もっと気軽に通っていただくことを目指しています。単に音楽を教える・教えられるだけの関係ではなく、ここに来ることで心が豊かになるような場所でありたいと考えているんです。