
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
赤梨 ええ。会社に勤めていた当時はストレスが原因で、ひどい肩こりなどに悩まされていたんです。当時の先輩に相談したところ、紹介されたのが気の圧縮注入法を用いる師匠の治療院でした。半信半疑で施術を受けてみたのですが、慢性的な肩こりや腰痛がなくなり、心身ともに回復していったのです。「これはすごい!」と衝撃を受けたとともに、どうやっているのか非常に興味を持ちましたね。ある程度つらさがなくなった後も、半年に一度くらいのペースで通院していました。
畑山 なぜ施術する側になろうと思われたのでしょうか。
赤梨 昨年2019年に、ふと「師匠の開催しているセミナーに行こう」と思い立ったんです。最初は、自分で技術を身に着ければ通院せずに済むという打算があったのが正直なところでした。でも、いざ参加したところ、たくさんの気付きと感動があり、非常に心が揺さぶられました。その頃、最後に勤めていた会社側の都合もいろいろと動きがあったタイミングだったので、「これはもうやるしかないな」と独立を決意したんです。そうして昨年の後半に、ひふみ庵を開院しました。
畑山 なるほど。師匠さんも喜ばれたでしょうね。
赤梨 師匠にはとても驚かれましたね。そもそも、セミナー参加者の多くは鍼灸師や整骨院経営者で、私のような会社員の受講者は珍しかったんですよ。さらに、気の圧縮注入法だけで開業しているのは、今のところ私だけでして。そんな決断を師匠は「素晴らしい、大丈夫だ」と、応援してくださいました。
畑山 赤梨院長が感銘を受けた気の圧縮注入法とは、どのようなものなのでしょうか。
