
インタビュアー 川上麻衣子(女優)
内田 2014年頃に開園しましたので、早いものでもう5年が経ちます。おかげさまで良いスタッフにも恵まれまして、少人数制の保育園ながら、これまでたくさんのご家族から大事なお子様を預からせていただいています。
川上 保育園は家事や育児と仕事を両立しなくてはならない親御さん、中でもお母さん方を支える役割が大きいと思います。そんな中で、お子さんたちとはどんな雰囲気で接していらっしゃるのか、ぜひお聞かせください。
内田 誰しも我が子を預ける時は、心配が先に立つものです。お子様も、ママと離れる時間は不安でいっぱいに違いありません。だからこそ、ここでは自宅にいる時と同じような気持ちで、まるでたくさんの兄弟姉妹に囲まれているみたいに、楽しく、安心して過ごせるようにしたいと思っています。例えば、お子様が泣いている時は、パパやママがそうするように、「ギュ~ッ」と抱きしめてあげたいんですよ。これは当園のテーマでもあるんです。

内田 はい。それが少人数制の良さだと考えています。大人数だと保育士がどんなに一所懸命でも、どうしても手が回り切らない場合が出てきてしまいますからね。人格形成の基礎となる幼児期に、健やかに成長していけるよう、一人ひとりの表情や日々の変化もしっかりと見守っていきたいです。
川上 私は幼少時代にスウェーデンに住んでいました。あちらではお母さんが仕事に行く間、普通の家庭に子どもを預け、その家の子どもと兄弟同然に扱われる仕組みが一般に浸透していたんです。私の場合も、預かり先の娘さんと、もう一人の友だちと、血縁関係にない3人が兄弟のように、いつも一緒に遊んだりご飯を食べたりしていたんですよ。そんな風に、家族という枠を越えて、大人たちが共同で子育てをするというのは、内田代表の理想とも相通ずるような気がします。