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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 車イスや介護ベッドなどの福祉用具のレンタルや販売、手すりの設置など介護保険による住宅改修を手がける株式会社リマインドさんにお邪魔しています。尾﨑社長はなぜ、福祉の仕事に従事するようになったのでしょうか? その経緯をお聞かせください。
 
尾﨑 私は小学校からラグビーを続けていまして。奈良県の高校、愛知県名古屋市の大学を経て、大阪府大阪市内の医療法人に就職したところ、福祉用具を取り扱う部署で働くことになりました。それが、福祉用具との出合いでした。
 
八木 きっと当時と今とでは、福祉業界やサービスの内容も様変わりしたのでしょうね。
 
尾﨑 私が福祉用具に関わり始めた2002年は、要介護・要支援に関係なく福祉用具貸与のサービスを受けることができました。ところが2006年の制度改正により、要介護2以上でなければベッドや車いすを借りることができないなど、制度が変わってしまったんです。それまで介護用ベッドを頼りにしていたお年寄りから、無理やり“貸しはがし”をしなければならない。そんな状況にショックを受けたことを機に、「この仕事と真剣に向き合おう!」とスイッチが入りました。
 
八木 人を助けたい、という気持ちが強まったんですね。もともとそういう気持ちがあったのは、尾﨑社長がチームスポーツである、ラグビーに熱中してきたこともきっと関係しているのでしょう。ところで尾﨑社長は、ここ大阪府東大阪市のご出身だそうですね。地元で起業したのは、やはり地域に貢献したいという思いからでしょうか。
 
尾﨑 その通りです。東大阪市は高齢者が多いですし、何よりも自分を育ててくれた地元に恩返しをしたいと思ったんです。地元の人たちから直接「ありがとう」を伝えてもらえるのは本当に幸せです。また、2015年に父親が脳梗塞で倒れ、実際に自分が“介助者”になったことで、介護者の家族の希望や葛藤も経験することができました。そのことも起業に大きく関わっています。
 
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八木 今後も、福祉制度は大きく変わる可能性がありますよね。その中で、どのようなサービスを提供していこうとお考えでしょうか。
 
尾﨑 私は仕事をするうえで、客観的に見て、「自分の仕事をかっこいいと思えること」、「不条理ではないこと」、「人の役に立つこと」、の3つがそろっていれば、必ず人に誇れる良い仕事ができると信じています。福祉の仕事は結果や数字を求めても、形に出るとは限らない。であれば自身の知識と経験をフルに生かし、徹底的に利用者目線に立ち、どうしたら喜んでもらえるか、を追及し続けていきたいと考えています。同時に、今後の社会保障制度の変化にも柔軟に対応できるよう、しっかりとした準備をしていきたいと考えています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の仕事に誇りを持てて、誰かの役に立っていると実感できれば、それだけで仕事は楽しい!!
(尾﨑昌紀)
 

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株式会社リマインド

〒578-0947大阪府東大阪市西岩田4-6-3

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