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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 秋田県仙北市田沢湖田沢出身。小学生の頃に歯科矯正治療を受けた経験があったことと、恩師に勧められたことがきっかけで歯科技工士を目指すように。専門学校で国家資格を取得して歯科医院内の技工所に4年間勤務。その後、別の技工所に移って技術を磨き、32歳から8年間、歯科技工所を経営する会社で社長職を務める。2017年1月に独立し、「NOA ism Dental Laboratory」を興した。
 
 
 
歯の治療に欠かせない差し歯や義歯などを製作しているのは歯科医師と思われがちだが、実は歯科技工士の仕事だ。NOA ism Dental Laboratory(ノアイズムデンタルラボラトリー)では、主に都内の歯科医院から発注を受け、高品質の差し歯を製作している。20年のキャリアを持つ千葉勇代表は、調整不要──NOA(ノーアジャストメント)のこだわりを屋号に冠し、歯科医師たちから全幅の信頼を集めている。
 
 
 

歯科技工士として豊富なキャリア

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 千葉代表は歯科技工士として長いキャリアをお持ちだそうですね。
 
千葉 はい、歯科技工士以外の仕事に就いたことはなく、今年2017年で、20年間この道一筋で歩んできたことになります。
 
 20年というと、大ベテランですね! 僕は現役時代、試合中に相手選手と接触して前歯を折ったことがあって、今でも差し歯をしていまして。治療にあたり打ち合わせをしたので、歯科技工士って僕にとっては割と身近な存在なんです。でもそれまでは、歯科医師が補綴物を製作するものだと思っていました。僕らの健康を支える重要なお仕事なのに、それが広く社会に知られていないのは残念ですよね。
 
千葉 そうですね。一般の認知度の低さに加え、体力的にも収入的にも厳しい仕事であることから、最近は歯科技工士を目指す若者そのものが減っています。閉鎖される養成学校もあり、将来的には歯科技工士の数が足りなくなる恐れさえあるんです。
 
 知らなかった。それは深刻な状況ですね・・・。
 
千葉 5年間ほど我慢すれば技術も上達しますので作業効率も上がるし、収入も増えます。だから余裕も生まれるのですが、その5年間を我慢できない人が多いんです。私の専門学校時代の同級生は40人くらいいて、今でも歯科技工士をしているのは10人くらいなものです。